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「手伝うよ 何度も どんな用だって」を逆から読むと?

『土屋耕一のことばの遊び場。』/『ズタボロ』

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2013年5月22日(水)

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【私が編集した本読んで下さい!】

土屋耕一のことばの遊び場。』土屋耕一著 和田誠/糸井重里・編
担当:東京糸井重里事務所 菅野綾子

土屋耕一のことばの遊び場。』土屋耕一著 和田誠/糸井重里・編

 私はふだん、ほぼ日刊イトイ新聞(通称「ほぼ日」)というウェブサイトで、連載コンテンツを制作しているスタッフです。年に1冊か2冊、書籍の編集をする機会もあります。

「ことばについてここまで考えた人は、そうはいない。そして、ことばについて誰かにここまで伝えようとした人も、たぶんいないんだよ」

 糸井重里にこう言われて、コピーライターであった故・土屋耕一さんの本の制作進行に取り組むことになりました。

 この本を弊社で発行することになったのは、土屋耕一さんの夫人である土屋郁子さんが、昔から親交のあった和田誠さんに「これまでの土屋さんの仕事をまとめた本を出したい」とご相談されたことがきっかけでした。和田誠さんは「本は2巻に分けよう。1冊は、ぼくが編者の回文の本。そしてもう一方は、コピーを含めたことば遊びの本にする。選者は糸井さんにお願いしたい」と考えついたそうです。そして糸井重里は、その申し出を、ふたつ返事で引き受けました。

 日頃から糸井は「土屋耕一さんはコピーライターとして最も尊敬する人」と明言していたのです。

わがままな消費者を、よき作り手へ変えていく

 私は、糸井が尊敬する「土屋さん」がどんな人なのか知りたい気持ちでいっぱいでしたが、編集者として担当するには知識不足。そこで、この本の編集および構成を『火山のふもとで』などの著者である小説家の松家仁之さんが引き受けてくださることになりました。松家さんは当時、古巣の新潮社を辞められたばかりで、お時間がありそうに見えたのです。これで鬼に金棒(でも、松家さんは直後から小説家としての活動で多忙に)! 私は不足素材をそろえたり、印刷入稿の際に写植指定の作業をしたり、みなさんへの連絡を足でつなぐ役割でした。

 和田誠さんは、噂には聞いていましたが、お仕事がたいへんすばやい。まずささっと目次を作り、「入れたい項目はこれ」と指示をくださいました。糸井はやや難航したように見えましたが、最終的に2日間、この本のために合宿のようなことを行い、収載する文を選びました。そしてその直後から「いい本ができるよ」と自ら宣伝をはじめました。それほど手応えのある作業だったのです。

 選ばれた土屋さんのことばを写植ゲラに落としこむ作業をしていると、とどまるところを知らない遊びの隙間で、ちらちらと苦言を呈する土屋さんが出てくることに気づきます。初校、再校と、くり返し触れていくにしたがい、私は勝手にこう感じるようになりました。

「これは、世の中のいろんなことを、『おもしろい、おもしろくない』と判断しているだけの立場から、世の中をおもしろくする側に移行させる本だ」

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