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師曰く、果報は寝て待て、本は寝て読め

『戦略読書日記』/『I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝』

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2013年8月7日(水)

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仕事で読む本は「読書」にあらず

【私が編集した本読んで下さい!】

戦略読書日記 本質を抉りだす思考のセンス』(楠木 建著、プレジデント社)

担当:プレジデント社書籍編集部 中嶋愛

 ここであらためてご紹介するまでもなく、楠木先生といえば20万部の大ベストセラ―『ストーリーとしての競争戦略』の著者である。かの本が絶賛発売直後のある日、プレジデント誌が読書法だったか勉強法だったかそういう特集で楠木先生を取材するというのでついていった。取材が終わったあとに「こんどは『戦略読書日記』みたいな企画でひとついかがでしょう」とご提案してみた。戦略ストーリーを生み出すための訓練としての本の読み方、のような話をしたと思う。はじめから完全に『スト競』に乗っかった企画ではあった。二匹目のどじょう狙いといわれればそれはそれ。それも編集者の仕事ですから。

 その場でお返事をいただけるわけもなく、その日はそのまま引き揚げたのだが、すぐに電話がかかってきた。そしてものすごくよく通るいい声で単刀直入に言われた。

「さきほどの『戦略読書日記』の話ですが、面白いと思います。これはやりたいですね。でも仕事としてはやりたくないんですよ」
「……??(私にとっては仕事なんですけど)」
「ですから、ちょっと考えさせていただきたいんですね」(マイペース)
「あっ、ええ、はい」
「またご連絡します」
「はい、ありがとうございます」(呆然)

 以後、電話はかかってこなかった。と思ったらかかってきた。ちょうど一年後に。

「もしもし? あの『戦略読書日記』ですけどね、やりましょう」(単刀直入)
「……(ってあの一年前の話かな?)」
「つきましてはですね、こういうやり方でいかがでしょうか?」(マイペース)
「あっ、はい、ではそれでお願いします」
「では、そういうことでよろしくお願いします」
「ありがとうございます!」(呆然としながらガッツポーズ!)

 まさに果報は寝て待て、である。こうしていずれ本にする前提で連載が始まった。そして「仕事としてやりたくない」という謎の言葉の意味がそれから徐々に解き明かされることになる。先生にとって、仕事目的で本を読むことは「読書」ではないのだった。背もたれの角度が地面から30度の寝椅子でポテチを食べながら好きな本を何冊か並行してぶっ続けで何時間も読むのが読書なのである(くわしくは巻末のロングインタビューをどうぞ)。

 相撲取りがちゃんこを食べて脂肪を蓄えるように、楠木先生はひたすら本を読んでポテチを食べて知的栄養を血肉に変えている。この独特のスタイルの読書から得られた衝撃や興奮を「全部書く」という方針がこの本においては貫かれた。このような事情で、オンライン連載なのに1回2万字(!!)を超えることもあったが、内容が中毒になるほど面白かったので放置。

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