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この会社、大丈夫!?

デジタル化に乗り遅れた現実は問題山積み

2013年9月18日(水)

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KUNコーポレーション 会社概要・背景
小中学校向けの教材や教育商材を扱う教育出版社。2代目社長に代わったばかり。進学塾などを含めたコンペティターがオンライン販売やeラーニングなどのデジタル系中心に進出してきたことで、売り上げが伸び悩んでいる。学校や教育機関、進学塾などに教材・教育商材を卸しているため、エンドユーザーとの接点がない。古いチャネルから抜け出そうとしているが、なかなか思うようにいかない状況にある。
登場人物

宮内 KUNコーポレーションCEO(最高経営責任者)。創業者が引退し、後を継いだばかりの2代目社長。K大幼稚舎出身で、幅広い人脈を持つ。小和田CIOとは大学の湘南キャンパス時代からの友人。

小和田 KUNコーポレーションCIO(最高情報責任者)。教育産業とはかかわらないITベンチャーでCIOを務めた後、宮内に請われてKUNコーポレーションのCIOに就任。学生時代から優秀だった宮内の行動力と決断力、そして自分にとって新たな業界での経験に期待を膨らませて入社した。しかし聞きしに勝る旧態依然とした社内の雰囲気に、ちょっと後悔気味。

スミス 米国で出版社を営むCHUNコーポレーションの元CEOで現KUNコーポレーションのCMO(最高マーケティング責任者)。小規模企業ながら、オンライン中心のビジネスモデルに転換して成功した。

米国の「デジタル化」が日本にもそのうち波及する?

小和田:いよ~ぅ、久しぶり!

宮内:久しぶりじゃないよ。今日からCEOとCIOっていう関係になるんだから、それなりの対応してくれないと困るよ。

小和田:分かっているって。こうやってタメ口でしゃべるのは2人きりのときだけだから、堅いこと言うなよ。でも、宮内の「CEO」に俺の「CIO」って肩書き、どうなの?

宮内:どうって、どういうことだよ。

小和田:俺が元々いたIT業界はこういう横文字の肩書きが多いけど、教育出版業界では異端なんじゃないの? CEOじゃなくて「社長」のままの方が良かったんじゃないかな。

宮内:オヤジが社長を務めていたころのようなワンマン体制じゃなく、それぞれの責任者にしっかりと権限委譲した上で会社をもり立てていこうという決意の表れと思ってほしいな。

小和田:なるほど。俺はITの責任者、スミスさんはマーケティングの責任者として、CEOの舵取りをサポートしていけばいいというわけだ。

宮内:せっかくアメリカの出版業界の荒波を乗り越えてきたスミスさんが我が社に来てくれたんだ。社内的にも対外的にも、分かりやすい形で迎えないとな。べ、別にMBA(経営学修士)を取ってきてアメリカかぶれになったわけじゃないからな!

小和田:分かってるって(笑)。しかし宮内君には前から話を聞いていたけど、あの“番頭”さん。なかなかの難物だな……。出社早々に、ものすごい嫌みを言われたよ。「うちはCIOなんて浮かれた横文字が通用するような業界じゃない」なんて。

宮内:キッツイな(笑)。まあ俺だって、専務から見れば「ひよっこのどら息子」だからな。オヤジが社長だった時代からうちの事業を取り仕切って支えてくれた辣腕の専務なんだけどね。

小和田:そこは「VP(バイス・プレジデント)」じゃなくて「専務」のままか?

宮内:番頭さんの肩書きをVPになんてしたら、正座させられて小一時間説教されそうだよ(笑)。まあそれはともかくとして、今後インターネットビジネスに活路を見いだしていかなければならないのは明らかだろう? なのに、なかなか理解してもらえない。いまだに「IT」を敵視しているようなところがあるよ。

小和田:しかし、米国のCHUNコーポレーションを買収したのは先代だよな?

宮内:そうなんだよ。そのときにオヤジと専務との間でどのようなやりとりがあったかは知らないけど、専務はそこからして納得していないようなんだ。

 うちは教育出版としては大手に入るけど、今は進学塾やらベンチャーやら、教育出版ビジネスにどんどん進出しているよね。

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「この会社、大丈夫!?」の著者

安蔵 靖志

安蔵 靖志(あんぞう・やすし)

IT・家電ジャーナリスト

ビジネス・IT関連出版社を経てフリーに。AllAbout「パソコン周辺機器」「iPad」などのガイドを務めるほか、KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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