• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

第17話「出資比率はどうするの?」

2013年10月30日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

日暮里

 山手線で東京駅から6つの駅、日暮里。達也はGMC社の本社を置く場所として、この町を選んだ。以前だったら、ジェピーの本社があった丸の内を選んだだろう。だが、今回は利便性を第一に考えた。なにしろ成田まで40分、東京駅には10分で着く。それに家賃が安い。そして達也は他の利便性も考えていた。真理は気丈にも親のことは一切口にしようとしない。しかし、日暮里を本社にすれば、空いた時間に北千住に住む親と会えるではないか。達也は、そう考えた。

 「団さん」
 真理が達也に声をかけた。

 「これを見てください」
 それはGMC基本構想だった。達也は会社運営に関する青写真を、ビジネスパートナーの真理に考えさせたのだ。そこには、こんなことが書かれていた。

 GMCHはホールディングカンパニーと同時に、研究開発とマーケティングと管理を行う。GMCHの傘下には4つの子会社を配置する。GMCJ(日本)はコア部品の製造。GMCT(タイ)とGMCM(マレーシア)とGMCS(上海)は生産拠点とする。

 「最も付加価値の高いコア部品の製造工場は日本に置くのが一番ではないかと考えました」

 真理の提案に、達也は満足げにうなずいた。

 「組み立て工場は自動車工場のそばに建てるのが一番ですよね。ソムチャイさん、タンさん、リンダには電話で了解を取っています」

 「分かった。出資比率はどう考えているの」

 「すべての子会社に対してGMCHが51%を保有します。資金が足りない分は、それぞれの子会社側で工面してもらうつもりです」

 「みんな了解したのかい」
 「リンダだけは渋りましたが、納得してもらいました」

 「リンダは何て言っていた?」

 「せめて50%は持たせてほしいって。でも、お断りしました」

 おそらくリンダは真理を試したのだろう、と達也は思った。もし、本気だとしたら、彼女は絶対に引き下がらないはずだ。

 「それから、GMCH(ホールディング)とGMCJ(日本)への投資資金ですけど」
 真理は急におとなしくなった。

コメント0

「熱血! 会計物語~団達也が行く season4」のバックナンバー

一覧

「第17話「出資比率はどうするの?」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長