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月に1冊本を書く、彼の名は「ブックライター」

『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』/『カッパ・ブックスの時代』

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2013年11月13日(水)

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【私が編集した本読んで下さい!】

職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』上阪徹・著、講談社

担当:唐沢暁久 講談社学芸図書出版部

 ビジネス系のノンフィクション書籍編集者なら知らぬ者はいないフリーライター、上阪徹さん。その仕事ぶりは、まばゆいばかりです。『書いて生きていく プロ文章論』(ミシマ社、2010年)などの自著でも知られていますが、「ゴーストライター」として年間10冊以上も本を書き、その多くをベストセラーにする活躍は、この15年あまりの間に得た収入が4億円という金額からして、従来のフリーライターの常識を超えています。

 しかし、これだけ凄腕の書き手の職種名が、誰でも名乗れてしまう「フリーライター」や、ましてや「存在しないこと」が前提になっている「ゴーストライター」では、あまりにヒドいではないか、と私は思っていました。それがこの企画の出発点でした。

 出版業界の内幕話をしましょう。本の作り方にはさまざまな手法があります。著者が書くのが、昔からあるオーソドックスな手法です。文芸作品はすべてそうして書かれています。では、それ以外にどんな方法があるかというと、著者になる人(本の表紙に著者名として出る人)が話したことを、ライターがまとめる。じつは、ビジネス書や自己啓発書、政治経済系の実用書、タレント本といったジャンルでは、もちろんすべてではありませんが、これもオーソドックスな手法と言っていいほど一般的に行われているのです。

「ゴースト」は深刻な人材不足

 こうしたジャンルで著者になる人は、たいてい別に本業をお持ちです。本のために文章を書くプロではありません。中には、もともと仕事上、文章を書くのに慣れている方、作家顔負けの名文家や、ユニークでその人らしい個性を発揮したブログを自ら書かれる方もいますが、それでも本業とは別に、本を一冊分まるまる書く時間を多忙な日常から割ける人は、かなり稀だと思います。そういった事情で、本人が書けない場合は、あらかじめ作った全体構成に沿って、ライターや編集者の質問をきっかけにして著者が話し、それをICレコーダーに採録して、専門家が作成したテープ起こしを素材にライターが文章を書くのです。

 この場合のライターさんは「存在しないこと」にされていました。本のどこにも「執筆者」としてその人の名前は出てきませんし(名前が出ている場合は「構成」「編集協力」などが多い)、著者も出版社も「著者が書いた」ことにしますし、ライター本人も「あの本を書いたのは私」などと絶対に名乗り出てはいけない。だから幽霊に喩えられたのか、この場合のライターさんを、業界では昔から「ゴーストライター」と呼んでいました。

 しかし、いくら「存在しないこと」になっているからといって、本の制作において、この仕事の比重は決定的に大きく、ライターの力量次第で本の出来が決まるのです。

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