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「故あって、モテ文脈から脱落いたします」

『女子漂流』/『鉄楽レトラ』

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2013年12月11日(水)

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【私が編集した本読んで下さい!】

女子漂流』中村 うさぎ、三浦 しをん著、毎日新聞社

担当:毎日新聞社学生新聞編集部 長岡平助

 できることなら、昔の自分にこの本を読ませたい。そして、耳元でささやいてあげたい。「君は、君のままでいいんじゃないの?」と。

 きっかけは、営業部に所属する女性社員Sの発案でした。

 女子校出身のS曰く「女子校出身者には独特のメンタリティがあり、これを本にするとおもしろい」とのこと。そしてSがまとめた企画案に、中村うさぎさんのお名前がありました。横浜市内の女子校で6年間を過ごした中村さんと、どなたかもうお一方、女子校出身の方とで対談を……という内容でした。中村さんとは、マツコ・デラックスさんとの往復エッセイ「うさぎとマツコの往復書簡」シリーズで一緒にお仕事をさせて頂いているので、私が企画を担当することになりました。

 さて肝心の中村さんのお相手ですが、見ると、世に女子校本は多々あり、これらの著者のどなたかにお願いするつもりでいました。ごめんなさい。白状すると、私が男性なので女子校に興味が薄く、当初は「まぁ女子校本は売れているみたいだし、中村さんさえOKなら、あとは中村さんのご考察と毒舌にお任せして一冊作ってしまおう」という軽い気持ちでした。

「選ばなかった選択肢」が牙を剥く

 そんなある日、作家の伏見憲明さんが経営される飲食店のメールマガジンだったと思いますが、「中村さんと三浦しをんさんが店で対談し、たいへん盛り上がった」という記事を目にしました。ぴんときました。そういえば三浦さんも女子校出身。しかも三浦さんといえば『まほろ駅前』シリーズや『舟を編む』などのベストセラーで知られる一方、マンガへの造詣の深さも有名で、BL(ボーイズ・ラブ)を嗜む腐女子。浪費、整形など女の業を体現する中村さんに対し、オタク道をアクセルべた踏みで邁進する三浦さん。ともに女子校ご出身、なのに歩まれる道はまるで逆。世代も違う。もし対談ができたら……これは、絶対におもしろくなる! 早速、お二人にお願いを差し上げました。お二人とも、お返事は「ぜひ」。幸先の良いスタートでした。

 直感は間違っていなかった。むしろ想像以上の破壊力――対談1回目、開始10分で確信しました。お二人の赤裸々なトークは、ときに放送禁止用語も飛び交いながら、笑いにつぐ笑い。3分に1回の爆笑。そして「(結婚や出産など選択肢が多い分だけ)女性は選ばなかった選択肢に復讐される」「出家制度みたいなものがあってもいいんじゃないかと。『大変残念ですけど、私はモテとかそういう文脈からは脱落します』って」といった名言の数々。

 内容については、本をご覧頂ければと思いますが、女子校という共通体験から始まったお話は、いつの間にか日常や恋愛、性など女性全般に広がり、女性という存在そのものを深く掘り下げていくことに。やばい、おもしろすぎる。仕事を忘れ、ときに文字通り笑い転げ、ときに赤べこのように激しく首を縦に振る自分がいました。

 天井知らずに盛り上がる対談。とはいえ、いつもお二人の意見が一致していたかといえば、必ずしもそうではありません。むしろ、そうでないことの方が多かったように記憶しています。

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