• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

ボヤッキー、魔法少女に「経営」を学ぶ

『クリィミーマミはなぜステッキで変身するのか?』/『重版出来!』

  • ザ・絶賛エディターズ

バックナンバー

2014年1月15日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

【私が編集した本読んで下さい!】

 2013年、スタジオジブリは「風立ちぬ」(宮﨑駿監督)「かぐや姫の物語」(高畑勲監督)という2つの長編アニメ映画を世に送り出しました。そしてその2つの作品を制作中のジブリにカメラを持ち込んだ砂田麻美監督のドキュメンタリー映画が「夢と狂気の王国」(製作ドワンゴ、配給東宝、2013年11月公開)です。日本のアニメーションに大きな影響を与えた2人の監督を中心とした人間模様がかいま見られ、評判を呼んでいます。

 もしアニメスタジオの中をのぞくことができたら、「作品をつくる」というドラマのほかに、「会社を経営する」というドラマも同時に進行しているはず。そこには、いかに利益を上げるか、その利益を何に使うか、人材をどう育てるか、どういった分野に挑戦するかなど、他の会社とそう変わらないテーマがあるでしょう。そして、「経営」に関するテーマは、常に「制作」と密接に関わっているはずです(※映画業界では、資金を出す側を「製作」、実際に作品を作るほうを「制作」と書き分けます)。

 そんな「経営」と「制作」の両方について執筆してもらったのが、私が担当した『クリィミーマミはなぜステッキで変身するのか?』です。著者は布川郁司さん。ジブリよりも古い歴史のある老舗スタジオの「ぴえろ」の創業者で、現・取締役最高顧問。ぴえろというと、「ニルスのふしぎな旅」「うる星やつら」「魔法の天使クリィミーマミ」「幽☆遊☆白書」「BLEACH」「NARUTO」といったヒット作で知られています。

クリエイター社長、初作品は大赤字

 布川さんは、ぴえろを立ち上げる前に、タツノコプロなど6~7社の制作会社を渡り歩き、アニメーターや演出家として活躍していました(タツノコプロで手掛けた「タイムボカンシリーズ」の悪役ボヤッキーのモデルが布川さんだといわれています)。アニメのクリエイターが社長になるのは、当時としては珍しかったそうです。

 クリエイターが自分の会社をつくり、思うように作品をつくって良い状況になったらどうするか? そう、存分にお金をかけてクオリティを追求するに違いない。実際、布川さんはNHKで放映した「ニルスのふしぎな旅」でそれを実行し、4000万円もの赤字を出しました。創業して初めて手掛けた作品での大赤字。「社長業に専念してくださいよ」と社員にいわれたそうです。

 布川さんが「社長道」に開眼していくのはこの失敗から。天才・押井守監督に自由を与え、製作サイドからのクレームをシャットアウト。名作「うる星やつら2  ビューティフル・ドリーマー」が誕生します。一方で、経営を安定させるために、アニメ関連商品のライツビジネスにも乗り出す。また、自身の後継者を育てた話は、この本のクライマックスではないかと個人的には思っています。

 テレビ局のプロデューサーから「あいつを外してくれ」といわれた社員に、布川社長は「しばらく遊んでていいから」と言葉をかけます。

コメント2件コメント/レビュー

クリエイターのアニメ化と言えばロジャー・コーマンの半生を描いた「コーマン帝国」をぜひアニメ化して欲しいと思っています。「ものづくりへの情熱、あふれ出すサービス精神、徹底したコスト管理・・不況に悩む諸君、ヘタなビジネス書を読むより、コーマンに学べ! コーマンを見てうち震えろ!(映画秘宝編集長)」(2014/01/15)

「絶賛!オンライン堂書店」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

クリエイターのアニメ化と言えばロジャー・コーマンの半生を描いた「コーマン帝国」をぜひアニメ化して欲しいと思っています。「ものづくりへの情熱、あふれ出すサービス精神、徹底したコスト管理・・不況に悩む諸君、ヘタなビジネス書を読むより、コーマンに学べ! コーマンを見てうち震えろ!(映画秘宝編集長)」(2014/01/15)

やー、懐かしいですね!もっとも、当時は『装甲騎兵ボトムズ』の方が好きでしたが。「ボトムズが終われば視聴率が上がるクリマミ、クリマミが終わっても視聴率が上がらないボトムズ」と言われたものです。(2014/01/15)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授