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第23話「でも10年後の100億円と今の100億円は価値が違います」

2014年1月29日(水)

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東京駅近くのホテル

 新会社の立ち上げの準備が始まった。場所は東京駅に隣接したホテルの会議室だ。GMC社からは達也、金子、真理。日豊自動車からは社長の湯浅と監査役の西郷が顔を出した。久しぶりに顔を合わせた湯浅と達也は固い握手を交わした。

 最初に口火を切ったのは湯浅だった。

 「当面の目標は2015年中に燃料電池車をリリースすることです。ここで課題を整理してみましょう。第一の課題は技術と生産資源です。幸い弊社では私が研究室に勤務している頃から燃料電池車の開発を続けてきました。車体とモーター、そして生産設備についてのハードルはさほど高くはありません。第二の課題は発電装置です。残念ながら弊社では力及ばず、暗礁に乗り上げています。そして第三の課題が燃料電池を動かす水素です」

 次に発言したのは達也だった。

 「湯浅さんが指摘された第二の課題については、弊社の技術で完全に解決できるものと確信しています。したがって、燃料電池車のリリースは射程圏内にあるものと考えていいと思います。第三の水素製造装置ですが、例のダニエルの一件でかき回されてしまったこともあり、メドが立っていません」

 達也は発言を終えると着席した。

 「貴社は新会社設立にあたり、金銭出資に代えて、燃料電池技術を現物出資したいというご意向ですね。新事業には欠くことのできない革新的な技術ですので相当な価値があることは理解しています。ただ、日豊自動車社長として申し上げれば、貴社の技術をいくらで評価するかという点が気になります」

 「知的財産の評価ですね」
 達也が口を開いた。

 「その点についてですが、西郷さん、会計における基本的な考え方を教えていただけませんか」

 「私自身知財の専門ではないのですが」と前置きして、西郷は話を始めた。

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「第23話「でも10年後の100億円と今の100億円は価値が違います」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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