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初めて見るのに懐かしい、クラフト・エヴィング商會の「ベスト盤」

『星を賣る店』/『グリンプス』

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2014年2月12日(水)

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【私が編集した本読んで下さい!】

星を賣る店』クラフト・エヴィング商會(平凡社)

担当:平凡社 編集一部 岸本洋和

 「クラフト・エヴィング商會」は、店主・吉田浩美さんと番頭・吉田篤弘さんのご夫妻によるユニットです。

 この商會は、この世にあるともないとも知れない、麗しくも奇妙な商品(雲砂糖、堪忍袋の緒、ポケットに入るシンフォニー、肺に咲く睡蓮の標本、赤巻紙・青巻紙・黄巻紙、サラマンドルの尻尾などなど)を取り扱い、著作で紹介している商店であり、最相葉月さんの『絶対音感 』や岸本佐知子さんの『ねにもつタイプ』(ちくま文庫)、三浦しをんさんの『木暮荘物語』(祥伝社)など、数々のベストセラーも手がけてきたブックデザイナーです。

 番頭・吉田篤弘さんは小説家としてもご活躍中。八嶋智人さん主演で映画になったベストセラー『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)を読んで、ゆったりとした夜長をお過ごしになったかたもいらっしゃることでしょう。

ジャンルレスの活躍を繰り広げるクラフト・エヴィング商會

 クラフト・エヴィング商會の魅力は、文学、デザイン、アートが融合した存在であること、商品を見ていると、現実と虚構のはざまがあいまいになってゆくこと、そして作り出すものの手触りが、どこか懐かしくてあたたかいことです。

 架空の商品をつくり、本のデザインをし、小説を書く。場合によってはイラストも描く。
 こんなにさまざまな分野を横断して創作活動を展開し、しかも作り出すものに一貫したテイストがある作家には、お目にかかったことがありません。

 クラフト・エヴィング商會のことをまだ知らないかたは、まずこの本『星を賣る店』を開いてみることをおすすめします。そこには、初めて見るのになぜか懐かしい、そういう世界が広がっているはずです。

商會初の棚卸し展覧会が開催中

 そんなクラフト・エヴィング商會が、初の棚卸し展覧会「星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会」を開催することになりました(この展覧会は実在のものです! 3月30日まで、世田谷文学館にて開催中です)。

 今回取り上げる『星を賣る店』は、その展覧会図録です。つまり、この図録で、クラフト・エヴィング商會が今まで取り扱ってきた商品がダイジェストで見られるというわけです。
 ちなみに「星を賣る店」という展覧会名は、お二人が敬愛する稲垣足穂の本から取られたものです。

 図録を作るにあたってこころがけたことは、「展覧会図録っぽくなく、でもしっかり展覧会図録になるものを作ろう」ということでした。

 展覧会図録には、通常「館長のあいさつ」や、高名な評論家による、英語の対訳付きの作家論などが入ります。もちろん、そういうものが必要な美術展はたくさんあります。というか、世の中のたいていの美術展はそうでしょう。

 しかし、今回の展覧会のコンセプトは「商店の棚卸し」です。そんな堅苦しいことは抜きにしましょうや、と思い、そういったものは今回入れませんでした。

 展覧会図録というものはどうしても重くて大きく、持って帰るのがおっくうになりがちです。そのため、今回は軽い紙を使って、手に取りやすくしました。

 手触りも少し懐かしい感じのする、クラフト・エヴィング商會らしい紙を使うことができました。本のサイズも、通常の単行本よりも小さめにして、ころんと丸っこい、かわいらしいものを作ることができたと思います。

 その一方で、図録らしさを出すためにはどうしたらいいだろう? と頭をひねりました。

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