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「弱いつながり」で今の「階級」から脱出する

『弱いつながり 検索ワードを探す旅』/『あしたから出版社』

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2014年8月27日(水)

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【私が編集した本読んで下さい!】

弱いつながり 検索ワードを探す旅』東浩紀(幻冬舎)
【担当】
幻冬舎第一編集局 竹村優子

私の「検索ワードを探す旅」

 先日、直島(香川県香川郡)で東浩紀さんの『弱いつながり』に書いてあることは、本当だなあとつくづく実感しました。

 というのも、事前に何も調べることなく、身体だけ直島に移動させて始まった私の夏休み。最初はぼんやりしていたものの、あまりに充実したベネッセの現代アートの数々、黒い杉板の街並み、強烈に印象的だったジェームズ・タレルの作品に出会い、気づけば、「福武財団」「福武総一郎」「直島 歴史」「タレル 光」「山口富士夫」と続々と検索していたのでした。

 身体が移動すれば、検索する言葉も変わる――。
 これは東さんが、『弱いつながり 検索ワードを探す旅』のなかで繰り返し述べていること。

 グーグルの予測を裏切る言葉を手に入れることでしか、私たちは「かけがえのない生き方」を生きることができない。そのためには日常にノイズを入れよ、旅に出よ、と

人間の固定化するネット時代だから

 本書はこう始まります。

「ネットは階級を固定する道具です。『階級』という言葉が強すぎるならあなたの『所属』といってもいい。」

 衝撃的でした。最初は、ここを帯のメインコピーにしようと思ったくらいです。

 ネットが一般に普及しはじめた90年代後半には、「ネットサーフィン」という言葉がありました。サイトからサイトへ興味の赴くままにリンクを辿り、結果的に予想しないサイトにたどり着く――そんな時代です。

 しかし、いまや「ネットサーフィン」は死語。ツイッターやアプリで目的のサイトに行って戻ってくるのが主流です。そこから横に移動することはありません。フェイスブックも固定した人間関係の場。小学校からの関係をひきずることだってあり得ます。

 私たちは、いつしか、ネットによって今いる階級から動けなくなってしまっていたのです。

 東さんは、そこに風穴をあけるための方法を「旅」に求めました。
 日常の強い絆に囚われつづけるのではなく、意図的に身体を移動させることで、偶然の出会いと予期せぬ言葉を手に入れよと提言します。

 そして、その旅は、「観光客」というお手軽な方法でいいのだ、と。どんなスタイルであれ、移動しないことには、なんの出会いも偶然も起こらないというわけです。

 冒頭に書いたとおり、私は、お気楽な直島旅行でたくさんの新しい検索ワードに出会うことができました。

語りおろしの効用

 『弱いつながり 検索ワードを探す旅』のもとになっているのは、いまはなき幻冬舎のPR誌「星星峡」の連載原稿です。

 当時、私は「星星峡」の編集長で、連載をはじめたのは別の担当者でしたが(私は、連載後半から担当)、最初に「お酒の席の東さんの話がおもしろいから、それを紙面でも味わえるようにしたい」と説明されました。

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