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「エネルギー界の池上彰さん」誕生のカラクリ

『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』/『「ニッポン社会」入門』

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2014年10月8日(水)

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【私が編集した本読んで下さい!】

 それは、一通のメールから始まった。

「商社でずっとエネルギー畑を歩いてきた父が、最近話題のシェールガスについて講演をするため、こんなレジュメを書きました。僕も知らないことが多く、とても面白かったので、よければ読んでみてください」

 ライフネット生命保険社長・岩瀬大輔さんからのメールだった。岩瀬さんとは、『生命保険のカラクリ』の続編、『がん保険のカラクリ』(どちらも文春新書)を担当して以来のお付き合いだ。その岩瀬さんのお父様が、商社マンとしての経験をもとに、一般の人にシェールガスをわかりやすく伝えようと書いたレジュメが添付されていた。

 読み始めると、これがレジュメとは思えない面白さ。

 ガスや石油についての基礎知識だけでなく、駐在先でのエピソードを交え、聞く人を飽きさせない工夫がこらされていた。人類が誕生以来、エネルギーとともに発展してきた歴史を踏まえていて、知的刺激にもあふれている。

 今にして思えばこのレジュメは、書評サイト・HONZ代表の成毛眞さんをして「エネルギー界の池上彰さん誕生!」と言わしめた才能の片鱗を充分に示すものだった。

面白いけれど、本にできるのだろうか…

 ところで、みなさんは本書のタイトルになっている「埋蔵量」という言葉が、こんなふうに使われるのを聞いたことがないだろうか。

 「石油はあと○年で枯渇してしまう――」。

 1973年の第1次オイルショックの時など、「あと30年で石油はなくなる」と、まことしやかに言われていた。しかし、2014年の現在でも石油はなくなっていないし、むしろ「埋蔵量」は、年々、少しずつ増えているという。

 「埋蔵量」と似た言葉に、「資源量」というのがある。実は、この二つの意味は異なる。

 私自身、本書に関わるまで、「資源量」も「埋蔵量」も、地下に眠っている石油やガスなどの総量だと、漠然と思っていた。しかしそれは「資源量」というべきもので、「資源量」のうち、<経済的に>採掘が可能な量を「埋蔵量」を呼ぶのだそうだ。

 この二つの違いは大きい。なぜなら、経済性がないと判断されれば、その油田は採掘されないからだ。経済性には、とり出す技術にいくらかかるか(たとえば深い場所にあれば当然、コストは高くつく)とか、いくらで売れるか(需給関係で決まる)などの要因がある。

 「埋蔵量」が徐々に増えているように見える理由は、技術の進歩と価格の高騰によるものだったのだ。

 でも、「埋蔵量」と「資源量」の違いを知ったところで、何の役にも立たないではないか、と思う人もいるだろう。実は、私もレジュメを読んだ段階では、いくら面白いとはいえ、これだけで一冊の本になるとまでは考えていなかった。

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