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進化論に残されていた突っ込みどころ

『進化の謎を数学で解く』/『理不尽な進化』

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2015年4月28日(火)

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【私が編集した本読んで下さい!】

進化の謎を数学で解く』アンドレアス・ワグナー著/垂水雄二訳

担当:文藝春秋国際局 髙橋夏樹

 進化論。非常になじみ深い言葉です。
 いわゆる文系の人でも、ダーウィン、自然淘汰といった言葉をすぐに連想できるのではないでしょうか。

 ダーウィンが『種の起原』を発表した1859年以来、進化論の考え方の大枠は変わっていません。本書『進化の謎を数学で解く』は、これほど確立した理論に、まだ大きな謎が残っており、そして、それにまったく新しい解答を出すと主張する、めっぽう面白く挑戦的なサイエンス本です。

 本書に版権リストで出会ったとき、「進化論好き文系読者」として「おっ」と思ったものの、最初は半信半疑でした。

 ポピュラー・サイエンス本で、本当に「新しい」枠組みが述べられていることは、実はそれほど多くありません。進化論のように、長い議論の歴史があるジャンルではなおさらです。そんなジャンルで新理論、と言われたら「トンデモ本」を疑うのがむしろ自然。

 しかし、進化理論の最高の論者、リチャード・ドーキンスなどの訳者である垂水雄二さんに下読みしてもらった結果は、「衝撃的といってもいい。新しいアプローチ」という意見でした。

 そう、本書はいろいろな意味で真に「新しい」本だったのです。これはやるしかない。勇を鼓して獲得し、垂水さんに翻訳を依頼しました。

ランダムな突然変異で十分…「ホントか?」

 議論され尽くしたはずの「進化」に、どんな謎が残っているのか。著者のワグナー教授は、進化論の成り立ちから説き起こします(ですから、基礎知識がない、としり込みする必要はありません!)。

 ダーウィンは新しい種が古い種に取って替わる理由を、「自然淘汰」で説明しました。ある環境では、そこに適応した突然変異をもつ種が生き残って多くの子孫を残し、適さないものは滅ぶことで、種が進化していくとしたのです。

 これ自体は今でもあまり異論のない考え方です。ちょうどいい変異が存在していれば、それは環境に合うようにどんどん洗練され、精密になっていきます。しかし、そこにはダーウィンも気づいていたが答えを出せなかった、ある問題がありました。

 それは、適応的な進化が必要になったとき、ランダムな突然変異の力だけで、ちょうどいい「新しい」変異が出現できるのか、ということ。これこそ、ワグナー教授が挑んだ謎なのです。

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