ちょいコレ

「究極のカメラ」で日常の風景が一変した(動画)

文:鶴野 充茂 10.23.2014

世界で人気を博しているアクションカメラの「GoPro」。これを手にした一人のユーザーが、自らの体験をまとめた動画が注目を集めています。

購入する前と後で製品のイメージが変わることってありますよね。広告などで見て想像していた世界観が、いざ入手してみると「あれっ」となる。人気のアクションカメラ「GoPro」を手にした一人のユーザーが、自らのそんな体験をまとめた動画が注目を集めていますので、紹介します。

究極のアクションシーン撮影でおなじみのカメラ

空高くからスカイダイビングしたり、急勾配をスキーで滑降したり、時にはマウンテンバイクで道なき道を行き、時にはスケートボードで派手なジャンプを繰り広げる。

そんなエクストリームな映像をまとめたプロモーション動画の数々が、GoProのYouTube公式チャンネルには大量に収められています。

それらを視聴していると、GoProというカメラを手に入れさえすれば、少なくともこれまでの生活以上にはエキサイティングな毎日を手に入れられそうだというイメージを抱きます。そうした体験は「ごく自然な妄想」と言っていいかもしれません。

GoProで撮影されたプロモーション動画は単純な素材による構成と、決してレベルが高いとは言えない編集にも関わらず、爆発的に視聴されています。その理由は、視聴者の間で先に述べたような共通イメージが形成されているからだと考えられます。

今回紹介する動画のストーリーは、GoProのプロモーション動画と、GoProを使って自分で撮った動画の差を比較して見せたという単純なものです。

単純とはいえ、GoProのエクストリームな動画をよく知っている人ほど、「あるある」と笑いのこみ上げる作品に仕上がっています。

まずはご覧ください。

【My Life Vs...GoPro】

教訓「機材で日常が一変するわけではない」

この動画を通じて改めて世界の人たちが確認したのは、「新しいカメラを買えば日常生活が大きく変わる、とは限らない」という教訓でしょう。

エクストリームな世界観に刺激を受けてGoProの購入を考えた人たちにとっては、できれば見たくなかった現実かもしれません。

しかし実際のところ、このカメラを購入した人の中で、プロモーション動画のようなエクストリームな映像を撮っている人はそれほど多くはないでしょう。ほとんどの人が、身近にいるネコや子どもを撮っているはずです。

もちろんそれが悪いというわけではありません。ただ、ネットで流されているエクストリームな世界と、自分が日常で撮っている景色とのギャップの大きさに驚いた、というのが、先に紹介した動画の作者が得た素直な感想だったのでしょう。

ああ、これならスマホでもいいじゃないか、と。

平凡な日常を見事に変える絶妙な対比

一方で、この動画に盛り込まれた興奮と激動を凝縮したエクストリームな世界と、静寂で落ち着いた「平凡な日常」の対比は、見る人に対極的な色を味わわせてくれます。

対極の世界を組み合わせることによって、平凡な日常は決して退屈なものではないということが実感できます。むしろ、日常生活の落ち着きが引き立てられて、魅力的にも感じられます。

逆説的ではありますが、究極の世界を映し出せるGoProというカメラだからこそ作り得る作品なのかもしれません。

あなたなら、何を撮りますか?

話題にできる世界の名作ネット動画、「ちょいコレ」でまた紹介しますね!

鶴野 充茂(つるの・みつしげ)
ビーンスター株式会社 代表取締役
カンパネラ「ちょいコレ」監修。ビーンスター株式会社 代表取締役。公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会理事。コミュニケーションの専門家として、トップマネジメントやリーダーに情報発信やプレゼン、メディア対応についてアドバイスしている。 著書は、25万部超のベストセラー『頭のいい説明すぐできるコツ』(三笠書房)ほか『世界のエリートはなぜ次々とチャンスをつかむのか?』(宝島社)、『なぜ経営者は 「嘘つき」と言われてしまうのか?』(日経BP社)など二十数冊。日経ビジネスオンラインで「金曜動画ショー」、月刊「広報会議」でネット危機管理の連載 も持つ。
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