春風亭昇太と黒川勇人の「旬缶クッキング」

【旬缶10】飲んだ後の最高の〆、濃厚さけ茶漬け缶詰で茶漬けを味わう!

文:カンパネラ編集部 / 写真:栗栖 誠紀 12.18.2014

飲み会の後、〆はやっぱりお茶漬け。缶詰博士の黒川勇人さん、そして落語界の缶詰マニア・春風亭昇太師匠と、お茶漬けにピッタリのべにさけ缶詰を開けてみた。

相次ぐ忘年会。そして年が明けたら新年会。もちろん飲むのは楽しいのですが、飲んだ後は、最高の〆でハッピーエンドといきたいところ。

缶詰博士の黒川さんに相談すると、「それならやっぱり、『くらげ庵』ですよ! スゴイものが出てくるはずです」とのこと。

落語界きっての缶詰マニア・春風亭昇太師匠が営む、高級和風会員制缶詰バー。それがくらげ庵である。

くらげ庵を訪れると、予約をしたはずなのに、師匠が見当たりません。

カウンターの隣の部屋から息づかいが聞こえきたのでのぞいてみると、そこは段ボール箱と、缶詰の山また山。幾重にも折り重なってそびえ立つ箱と缶詰の様子は、さながら缶詰アルプスのよう。

ぼう然と眺めていると、缶詰の山の谷間から、昇太師匠が。

「師匠!この季節は特に大変ですね!」と、博士。

「いやー、毎年、お中元とお歳暮のシーズンは、世界中から缶詰が届くからね。整理するだけで大変なんですよ」と、師匠。

「ま、大好きな缶詰に囲まれて暮らすほど幸せなことはないけどね」

「缶璧ですね!」

そんな師匠に博士が、いつものように切り出しました。

「忘年会、新年会と飲みが続く時期となりましたが、何か美味しい〆はないかと思いまして」

濃厚なベニサケを使った缶詰

博士の言葉を聞いて、師匠の瞳がキラリン。

「実はね、缶詰というのは、〆にも最高なんですよ」

「何が出てくるんですか?」

師匠がカウンターの上に置いた缶詰は、マルハニチロの「特選べにさけ茶漬け」!

「師匠!これは、あのこだわりのさけ茶漬け用缶詰ですね!」

「さすが博士!これで作るさけ茶漬けは、ちょっとレベルが違うんだよ。たかがさけと言うなかれ、中身が見るからに違う」

「うわー、見ているだけでうま味が強そうなのがわかりますね」

「普通のさけ缶はクセのないシロザケを使うけど、これは味が濃厚なベニサケなんだね。身の味わいはもちろん、脂がたまらない。ごはんに少しのっけて熱いお茶を注ぐだけ。こんなに美味い〆はない」

「お酒を飲んだ後なら、なおさらですね」

「実は、この特選べにさけ茶漬け缶は、『海のあじわい便』という通販サイトで特別に扱っている缶詰で、お値段が1個1500円くらいするんだよ」

「いいお値段してます!」

「でも、食べればその価値がわかるよね」

と、師匠がお茶わんにご飯を軽く盛り、そこに汁気をまとったベニサケをのせて、ザーッとお茶を注ぎ、海苔(のり)と三つ葉をパラパラと。

「博士、どうぞ!」

「わっ、これは!間違いなく美味そう! しかも、香りがいいですねー!いただきます」

ザザッとお茶漬けをかきこむ博士。

しばらく瞳を閉じた後、低温の渋い声で「美味い!」

「しっとりした肉質と濃厚な脂。絶佳です」

「だよね! 高級な塩ざけを焼いて作るお茶漬けも美味いけど、缶詰の味の熟成度は、また違う次元の美味さだよね」

「いやー、おなかもポカポカ温まるし、心も温まります」

「やっぱりね、何事も〆は大事なんですよ。終わりよければ全て良しというくらいでね」と、師匠。

「よく考えたら、一回のお茶漬けにそれほど量を使うわけではないので、ベラボーに値段が高いわけではないんですね」

「この年末年始、親戚が集まった時なんか最高だと思うね」

「おむすびにもいいし、親戚一同、缶動しますよ!」

■参考Webサイト:
マルハニチロ「海のあじわい便」特選べにさけ茶漬のページ

春風亭昇太(しゅんぷうてい・しょうた)

落語家。1959年、静岡県静岡市(旧清水市)出身。東海大学史学科日本史課程中退後、春風亭柳昇に弟子入り。92年、真打ち昇進。2000年、文化庁芸術祭大賞受賞。日本テレビの長寿番組『笑点』大喜利レギュラー他、舞台、映画、TV、ラジオなど幅広く活躍。社団法人落語芸術協会理事。芸能界きっての城好き、缶詰好きとして知られる。

黒川 勇人(くろかわ・はやと)

世界の缶詰を紹介する「缶詰blog」を2004年から執筆中。公益社団法人日本缶詰協会認定の「缶詰博士」として、TVやラジオなど各種メディアで活躍中。著書は『日本全国「ローカル缶詰」驚きの逸品36』(講談社プラスアルファ新書)など多数。缶詰コラム「忙中カンあり」を朝日新聞beに、「百缶繚乱」を週刊漫画TIMESに毎週連載中。所属事務所は小曽根マネージメントプロ。