AB会議ハッカソン

お酒の力でアイデア爆発!? 「AB会議・ハッカソン」

「AB会議・ハッカソン」レポート【前編】

text by 広瀬敬代/photo by 山出高士 06.18.2015

“若年層がお酒を飲みたくなる(誘いたくなる)サービスやアプリの開発”をテーマに、 5月22日(金)から3日間開催された「AB会議ハッカソン」。プログラマーやデザイナー、イラストレーターに主婦まで、36名集まってアイデアを競い合った。そもそも、ハッカソンとはいったい…?

現役のプロから主婦まで集まるハッカソンとは?

“お酒が楽しくなる夢のあるサービスやアプリを開発できないか?” そんな発想から開催された「AB会議ハッカソン」。以前連載していたアルコール・ブレスト会議、通称「AB会議」が発展したのだ。

とはいえ、そもそも「ハッカソンって何?」という読者も多いと思うので、解説しよう。

ハッカソンとは……
「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語。ソフトウェア開発に携わるプログラマーやグラフィックデザイナー、ユーザーインタフェイスの設計者などが同じテーマで集中的に共同作業をして新たなソフトウェアなどの開発を目標にする、アメリカのシリコンバレーから始まったイベントだ。

司会進行はリクルート メディアテクノロジーラボの判野智樹さん。

今回は、日本最大のアプリケーション開発コンテスト「Mashup Awards」運営委員会に協力いただき、業界で活躍するプロから趣味で行っているというツワモノまでが集まった。

3日間で、しかもアルコール・ブレスト方式で、アプリなんて作れるのだろうかと不安を抱えながらのスタートであったが、参加者からはアイデアが次々と沸いて圧倒されたほど。

19:00 スタート
初対面なのに!?即アイデアバトル炸裂!

初日のスタートは19時。参加者が仕事を終えて集ったのは、浅草のビアレストラン「フラムドール」だ。今回集まったのは36名。そのうちハッカソン初参加者は9名だった。

最初に、司会進行をしてくれるリクルート、メディアテクノロジーラボの判野智樹さんから3日間で行われるハッカソンの内容が説明された。

「アルコールを飲むと創造性を高めるという論文結果も発表されているようです。適量飲みながらアイデア出しをしていきたいと思います。ハッカソンは競技ですのでグランプリを目指して3日間がんばりましょう!」と伴野さん。参加者の目が輝きだした。

内容説明後はさっそくワークショップへ。
参加者に手渡された蜂の巣状の枠が設けられた用紙に、テーマから思いつくキーワードを洗い出す。制限時間は3分。

「たった3分」と思ったのは周りにいた関係者だけ。「始め!」の声と同時に、参加者の持つペンのシャカシャカ、カリカリという音だけが響く。おそるおそるのぞいてみると、半分以上がキーワードで埋まっている人も、参加者の頭の柔軟性に脱帽だ。

蜂の巣上になったシートに、どんどんキーワードが埋められていく。

キーワードを書き出したあとは、それをもとに横に座った人と自己紹介を兼ねた、2分間のペアブレスト。この時のルールは、「否定禁止」「ほめあうこと」「アドバイスすること」の3点。初対面の参加者たちだが、あちらこちらで会話が弾んでいる様子。そして、ペアブレストで受けたインスピレーションも書き加えながら各自アイデアを整理していく。

参加者どうしてアイデアを共有しながら、整理していく。会話を重ねるごとにアイデアが溢れていく。

ここまできたら少し頭をクールダウン。と思いきや、今回協賛してくれるスポンサーのAPI(アプリケーションプログラムインターフェイス)のプレゼンタイムに入ってからも参加者のペンの動きは止まらない。

イラストを交えながら、アイデアをまとめていく。

プレゼンを受けて脳にアイデアがフツフツと沸いてきた参加者は、各々のアイデアシートを見せ合い、「いいね!」と思うアイデアに星マークやアドバイスを入れていく。ここでそれまで静観していた関係者も混じって「いいね!」をしてまわる。

参加者だけでなく関係者も、会場中を回り、皆のアイデアを見て回る。
アイデアに「☆」をつけたり、コメントがつけられたりしていく。

全員がペンを持って会場を行ったり来たり。ニヤニヤ笑う人、悔しそうな表情をする人、真剣に悩む人など表情豊かだ。

そして数分後、星がたくさん付いた“モテアイデア”を発表! 最多は星が21個もついた「AIR宴会」と名づけられたアイデア。ひとりで飲んでいても、いろいろな人がその場で飲んでいるような音声が聞こえ遊んでくれるというアプリだった。

星が21個もついた“モテアイデア”。「賑やかにするほど余計さびしくなってくるので、開発はしたくない(笑)」と発案者はコメントした。
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