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ソーシャルテクノロジーが世界をもっと狭めてくれる

シェリル・サンドバーグCOOが明かした戦略

2011年10月17日(月)

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 世界で8億人以上が利用するフェイスブック。国内では月間のアクティブユーザー数が500万人を超え、じわじわとその存在感を示しつつある。IPO(新規株式公開)も噂される中、フェイスブックは自らが描く戦略に対し、日経ビジネスの取材に応じた。

 インターネットを再定義し、「人」を中心とした世界に変えようとする戦略。そこに生まれる新しい経済圏にヒト・モノ・カネが加速度的に集まってきている。

 日経ビジネス10月17日号特集「フェイスブックの描く未来」との連動企画を本日よりお送りする。第1回目はフェイスブック最高執行責任者(COO)のシェリル・サンドバーグ氏だ。

―― フェイスブックが目指す世界に注目が集まっています。

シェリル・サンドバーグ氏
フェイスブック最高執行責任者(COO)
前職は米グーグル副社長で、広告、出版販売、および、そのオンラインチャネルの構築や運営を手がけた。それ以前は、ビル・クリントン前大統領政権での財務官として発展途上国の債務問題に携わった。米マッキンゼー・アンド・カンパニーでコンサルタント、世界銀行でエコノミストとして活躍した経歴も持つ。ハーバード大学卒業、ハーバードビジネススクールにてMBA(経営学修士)を取得(写真:Koichiro Hayashi、以下同)

サンドバーグ:今、インターネットは変革期を迎えています。「情報主体のウェブ」の世界から「ソーシャルウェブ」の世界へと転換しつつあります。情報主体のウェブの世界は比較的イメージしやすいのではないでしょうか。皆さんはとにかく検索エンジンで情報を探し出そうとしますよね。特定のトピックや特定の情報を探し回ります。私もニュースを探しますし、天気予報を見たりもする。要するに、同じように検索すれば誰もがウェブサイトから同じ情報を得られる世界です。その世界において、ユーザーは名前がない架空の人物のようなものです。

 一方、ソーシャルウェブはこれとは全く異なる世界です。ユーザーは本人でなければ意味がありません。自分がいて、あなたがいる。そして特定のトピックを探したりはしません。その代わり、自分の周囲の人たちが何を言っているのかに耳を傾けるわけです。

 私が「みんなどう。元気にしている?」と言えば、私の母が応え、フロリダに住んでいる弟が応え、友人が応えてくれる。企業からも反応があるかもしれません。ソーシャルウェブの世界は、実際に身近に起きている出来事をシェアし合う世界なのです。

 情報主体のウェブは「集合知(群衆の英知)」という考え方に基づいています。これは依然として重要な考え方ですが、今後、さらに重要になるのは「友人知(wisdom of friends)」です。

広がる「友人知」の世界

 例えば、私が東京に行くときに欲しいのは東京に住んでいる友人からのお薦め情報。集合知から友人知への移行とはつまり、私たちがどうやって情報を収集するのかという根本的な原理が変わってきているということを示しています。

 米国では平均して月に6.5時間をフェイスブック、2.1時間ほどをヤフーに費やしています。人々が情報を取得するためにどこに費やしているのか。もう既に変化が起きているのです。今はまだ完全にソーシャルの世界に注がれているわけではありませんが、これは時間の問題。必ず変化していきます。

 なぜか。理由は簡単です。人は元来、自然に状況を受け入れながら暮らしているからです。街角やオフィスで友達を見かけたら、何か特別な質問を投げかけるのではなく「元気?」と聞くでしょう。これと同じことで、人が何か特定のことを探し出そうとする時間は生活のほんの一部です。実際は周囲の人々と自然にコミュニケーションすることに、ほとんどの時間を費やしています。

 フェイスブックの利用は、現実の世界で周囲と反応し合うことと同じです。意識的にやる行為ではないのです。

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「ソーシャルテクノロジーが世界をもっと狭めてくれる」の著者

原 隆

原 隆(はら・たかし)

日経コンピュータ記者

宮崎県出身。お酒が好きです。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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