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「リーダーは大法螺を吹け」

孫正義インタビュー(後編)

2011年11月25日(金)

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―― 人材育成の枠組みとしてソフトバンク・アカデミアを設立しました。1年たって手ごたえはどうですか。

:やってよかったなと痛感しています。

―― どのあたりが?

:我々のグループに若い優れた人材がたくさんいるなということを再発見できましたし、僕がそれによって学んでいる点もたくさんあります。アカデミアは僕が上から目線で過去の経験を刷り込むというような、そういう内容ではまったくないんですよ。要するに僕自身が今、経営の一番の課題として答えを求めている課題を彼らに共有の課題として与えるのです。

(写真:菅野 勝男、以下同)

 君たちがもし僕の立場にいるとするならば、どういう解決策を考えるかをプレゼンテーションとしてまとめて、予選大会でお互いに点数を付けて競い合って、決勝に残った人たちのプレゼンを1人当たり、5分という中で、僕の前でプレゼンさせているんですね。それをまたお互いにまた全員で点数を付け合っているんですよ。

 ですから、非常に健全な緊張感と競争意識もあって、なかなかいい提案がいっぱい出てくるんですよね、なるほど、そうかと、それはいいヒントになったと。僕の考えにすごくいい刺激を与えてくれたと。

 グループの中の1%の「トップガン」が集まっているんです。だけど彼らはグループをまたがっているので、垣根を越えたところに同じ若い世代でああいう優れ者がいたのかと気づいて刺激になるのです。

 必ずしもそのトップ集団に入っていなくても目に留まる人はいます。プレゼンは口下手だったけど、中身に光るものが1つでもあればその原石にどう磨きをかけるかということも考えられます。

―― 競合他社の方からの人も入っていると聞いています。

:そう、NTTグループの人もいます(笑)。外部の人の中から、すでにもう何人か、我がグループに転職してきているようなケースもあります。

―― いかがですか、最終的にそこから後継者は生まれそうですか。

:今から十何年かけていけば生まれてくるという予感はありますけどね。逆に言うと僕が後継者にしたいと思うような人には、ぜひアカデミアに入ってもらいたいと思うわけですね。20代のクラスも、30代のクラス、40代のクラスもあります。20代の人間は僕の後継にはなりませんが、3代目か4代目になる可能性はあるわけです。

 僕は60代でソフトバンクの経営者を引退します。61歳か、69歳か分かりませんけど、60代で引退してもアカデミアの校長はもうちょっとは続けられるかもしれない。ということは、僕がまだあと20年ぐらい頭がぼけなければ後継者にだけ影響を与えるんじゃなくて、3代目の後継者、そして4代目の後継者の顔も見ることができる。極端に言えば、いま生まれたばかりの赤ちゃんが20年後、30年後、4代目、5代目の社長候補として、直接関わりをもつことができるわけです。

―― 会長職のようなものに退いて直接経営に影響をもつ考えはないのですか。

:いや、それは分かりませんが、少なくともCEOとして、経営の最高意思決定者としてのポジションは60代のときに引退するというのは、もう19歳のときに決めていますから、人生のライフプランとしてね。

コメント4件コメント/レビュー

とても元気の出る記事でした。ソフト・バンクのiPhoneを使い続けたいと思います。僕はどちらかというと孫さんの言われる怒る方の職業でしたが、腹にあっても口に出せないほどに大きな志を持ったギラギラした人が必要だという点は非常に納得感があります。そういう人にとって怒る側の存在はどう見えるのでしょうか。そこに興味を持ちました。(2011/11/28)

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「「リーダーは大法螺を吹け」」の著者

小板橋太郎

小板橋太郎(こいたばし・たろう)

前日経ビジネス編集委員兼副編集長

1991年立教大学文学部史学科卒、日本経済新聞社入社。整理部、社会部、産業部などを経て2011年から日経ビジネス編集委員。現在は日本経済新聞社企画報道部デスク

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

とても元気の出る記事でした。ソフト・バンクのiPhoneを使い続けたいと思います。僕はどちらかというと孫さんの言われる怒る方の職業でしたが、腹にあっても口に出せないほどに大きな志を持ったギラギラした人が必要だという点は非常に納得感があります。そういう人にとって怒る側の存在はどう見えるのでしょうか。そこに興味を持ちました。(2011/11/28)

この20年間コスト削減が利益の源泉と勘違いして、下請けや子会社の給与を本社に溜め込んだだけだった。ほらも吹かずにこつこつと整理整頓=3Sだか5Sだかをまじめにこなしていたら、世界にすっかり追い越された。飼いならされた日本人が益々飼いならされて若者は大志を抱かなくなった。夢も希望もない、というか、面白みの全然ない国に成り下がった。価値を生み出さないから、世界の役にたたない、だから、利益が入ってこない。仕事が増えない。益々ジリ貧。(2011/11/25)

国土が焼け野原になっても“変わらなかった”日本が原発4基爆発したくらいで“変わる”はずがないことを、日本人は(口には出さずとも)理解しています。良くも悪しくも孫さんは日本人のことを分からないし、だからこそ日本のIT業界で一定の存在感を持ちえたのだと思います。SBの携帯電話事業がdocomoのシェアを超えることは未来永劫ないでしょうが、ニッチャーとして十分な利益を出せるのであれば、孫さんのような“異質な存在”もアリだと思います。(2011/11/25)

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