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わくわくしながら、しっかり稼ごう

優れたグランドデザインの力を読み解く

  • 桑原 里恵 谷島 宣之

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2011年12月9日(金)

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 新市場を拓き、世の中を変えた製品やサービスには優れたグランドデザインがある。すなわち、利用者の要求を先取りした機能、壊れない工夫、すぐ理解できる操作方法、製品と連動し魅力を高めるサービスなどが総合的に組み合わされている。

 本連載において、魅力を放つグランドデザインの力を札幌スパークルの桑原里恵氏とともに読み解いていく。桑原氏はビジネスとICT(情報通信技術)が融合したデザインファームを目指し、企業情報システムのグランドデザインづくりを中心にしたコンサルテーションを30年以上続けている。

(聞き手は谷島 宣之=日経BPビジョナリー経営研究所研究員)

谷島:先日、日経ビジネスオンライン読者の方々にアンケート調査をしたところ、ICTを巡って、いささか悩ましい結果が出ました。

 「ビジネス課題に取り組むにあたって必要なもの・こと」という質問に対し「ICTの利活用」を選んだ方は回答者(2167人)の16.9%にとどまりました。選択肢の中で14番目です。15番目に「人手」という回答がきていまして、これを選んだ方が16.4%。つまりICTと人手は同列でした。一方、「ICTの関わり」についてうかがうと、55%の方が「自分の仕事や業務に関わりが深いもの」と答えていました(調査結果および調査概要はこちら)。

 ICTを「自分の仕事や業務」でやむを得ず使っているものの「ビジネス課題に取り組むにあたって」はそれほど必要でない、と読めるのですがいかがでしょう。20数年間、ICT担当記者をやってきた身としてはちょっと寂しい結果なので「いささか悩ましい」と申し上げました。

桑原:アンケート結果、特に数値は慎重に取り扱わないと誤解を広げかねないので注意が必要です。「日本のビジネスパーソンはICTの重要性を理解していない、けしからん」という話に持っていこうとしていませんか。

谷島:

桑原:「ビジネス課題に取り組むにあたって必要なもの・こと」に関する回答を上位から見ていくと「社員(個人)一人ひとりのスキルアップ」(58.5%)、「経営者や組織のトップのリーダーシップ」(57.6%)、「新しいビジネスや業務プロセスの設計能力」(34.9%)、「社員(個人)の自律」(33.5%)、「マーケティング力」(32.7%)、「営業力」(31.0%)となっています。

 「現場もトップも精進して新しいことに取り組み、良い意味でしっかり稼ごう」という思いが感じ取れますね。まさに今求められていることでしょう。

 回答選択肢の中に個々人の能力と組織能力とが混在しているのでICTがどちらに受けとめられたのか不明ですが、「新しいビジネスや業務プロセス」を動かすにせよ、マーケティングやセールスの強化にせよ、ICTは不可欠ですから「ICTの利活用」という回答が下位にあっても目くじらをたてなくてよいのではないでしょうか。ビジネス課題から見ればICTだけを別扱いする方が不自然にも感じます。

 それより「新しいビジネスや業務プロセスの設計能力」が3位に入ったことに注目したいですね。

問われる全体像の設計能力

谷島:ビジネスをとりまく環境が大きく変わっているので仕事のやり方を変えないといけない。そこで新しいことを設計する能力が求められる。言い換えるとそこがうまくできていないということでしょうか。

桑原:「うまくできない」と評したとき、それは何を対象にした指摘でしょう。新ビジネスが立ち上がらず、効果的効率的な業務プロセスを作れなかったら、確かに何かが「うまく」いかなかった。その原因は「設計能力」不足になろうかと思いますが、それでは設計能力とは何でしょう。

 「設計能力」といったとき、細部の設計というより、もっと大きな全体像の設計に重点があると受けとめたいと思います。新しいことに取り組むとき、その全体像を描く必要がある。ただしなかなか「うまくできない」か、そもそも描こうとしていない。描いたつもりが抽象的だったり、思いや個性を反映できず、実現するものと結びつかないこともある。ここが日本が抱える真の課題だと長年考えてきました。

谷島:全体像とは要するに何ですか。

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