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南関東ではM7級の地震が「ほぼ確実」に起きる

東京都心の直下なら阪神大震災を上回る被害に

  • 家入 龍太

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2012年3月19日(月)

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 東日本大震災から1年が経った。マグニチュード9の激震は、「1000年に1度」とも言われる巨大な津波を引き起こし、東北地方の太平洋側を中心に広域にわたって甚大な被害をもたらした。津波による死者と行方不明者は約2万人に上る。

 今後も地震だけでも首都圏直下型地震や東海・東南海・南海の3連動地震といった大規模地震の発生が予想されているほか、洪水や台風、火山の噴火などの自然災害や感染症のパンデミック(世界的大流行)、テロと、社会経済に深刻な影響を及ぼすリスクが日本には山積している。にもかかわらず、震災から時間が経過するとともに、危機意識が薄らぐ傾向が見え始めている。

 今回の連載では、東日本大震災がこの国に突きつけた課題を受けて、防災やリスクマネジメントの専門家に、日本で起こり得る災害のリスク、そして社会や企業、個人の備えはどうあるべきかを聞く。

 今回に登場するのは、東京大学地震研究所地震予知研究センターの平田直・センター長・教授。同教授らの研究チームは3月7日、東京湾北部地震が起こった場合、想定される地震動の強さは従来、想定されてきた震度6強よりも高い震度7になるという衝撃的な研究結果を発表した。

 想定が変わって地震のリスクに対する見方は変わるのか。そして、防災や減災のあり方も見直さなければならないのか。平田教授に持論を語ってもらった。

(取材構成は、家入龍太=フリーライター)

(前回の2つの大震災を合わせた被害をもたらす巨大地震が襲来するから読む)

 今の地震学では「地震がいつ起こるか」については分からない。しかし、「100年に1度」なのか、「10年に1度」なのかといった地震が起こる頻度については分かってきた。例えば、首都を含めた南関東で言えば、「マグニチュード(M)7クラスの地震が、30年以内に起こる確率は70%」。これが、政府の地震調査研究推進本部という省庁横断組織の評価である。

 この確率を計算する基になったのは、南関東の約150キロメートル四方の地域で過去の起きた地震のデータだ。1894年の明治東京地震から1987年の千葉県東方沖地震まで、M7クラスの地震が5回も起きている。これだけの規模の地震が狭い範囲で100年に5回も集中して発生しているわけだ。これは、世界でもまれなことである。

南関東は世界でもまれな地震多発地帯

 もちろん、「10年以内は30%」とか、「20年以内は60%」とか、期間に応じていろいろな表現ができる。なぜ30年確率を代表的に使っているのかと言うと、人間のライフサイクルに合った期間だからだ。

 家を買ったら30年は住むだろう。これまでは就職したら30年は同じ会社に勤めることが多かった。このように同じ生活が30年間くらいは続くことが多いことに着目したわけだ。

 その間に南関東でM7クラスの地震が起こる確率が70%であれ、90%であれ、その数値の違いにはさほど意味はなく、「ほぼ確実に起こる」と考えていい。

コメント5件コメント/レビュー

名前から成るべくして成った職業という印象を受けます。警鐘だけなく、具体的な対応の記述が欲しいです。個々に対応は異なるでしょうが、木造家屋、鉄筋等々の条件ごととか。(2012/03/20)

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いただいたコメント

名前から成るべくして成った職業という印象を受けます。警鐘だけなく、具体的な対応の記述が欲しいです。個々に対応は異なるでしょうが、木造家屋、鉄筋等々の条件ごととか。(2012/03/20)

地震の周期説は学説に過ぎない。計算式として証明されていない。プレート境界の場合には、ひずみのたまる間隔を一定とみなしても良い。が、砂山をずらしてみたり、ゴム板などで実験してみればわかるように、ずれの解消については、一定周期でない。全体として備えが必要だとする主張は、もっともだ。が、法的にも、木造住宅を、トヨタホームの鉄骨構造のように耐震等級三とすべきかどうかまで議論されていない。記事でも、木造住宅の耐震化で死傷者を減らせるといっているだけで、減らせれば、それでじゅうぶんなのかの議論が抜けている。(2012/03/20)

要約してみた。「今の地震学では「地震がいつ起こるか」については分からない。南関東で今後M7クラスの地震がほぼ確実に起こると考えていい。木造家屋の耐震化で犠牲者を確実に減らせる。」このような記事で考えさせることがある。地震研究の目的は予想なのか統計なのか?いずれにしても未成熟な分野には違いない。また、震災関連記事が出た場合には、執筆者のバックグラウンドとその掲載意図に注意することにしている。(む)(2012/03/20)

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