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「もしドラ」は売れないと思っていた(ドワンゴ川上会長)

【特別対談】岩崎夏海さん×川上量生さん

  • 岩崎 夏海

  • 川上 量生

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2012年5月2日(水)

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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』が270万部を超えるベストセラーになった岩崎夏海さん。そして、「ニコニコ動画」などのサービスが人気のドワンゴを率いる経営者でありながら、スタジオジブリに見習いとして入社した川上量生さん。同じ1968年生まれ、43歳のお二人が、その出会いやお互いに影響を受けたところなどを語り合いました。そして、岩崎さんからは、意外な提案が…。

岩崎:お久しぶりです。川上さんとお会いするのは、何年ぶりでしょうか。

川上:お久しぶりです。しばらく会っていませんでしたね。

岩崎 夏海さん

岩崎:僕と川上さんは、同じ1968年生まれ。片やドワンゴという有名企業の会長、片や小説家と、仕事は全く違いますが、3年くらい前に知り合いました。そのきっかけについてまず話をしたいのですが。

川上:知り合ったきっかけというと、僕が自分のブログで、岩崎さんことを“揶揄”したんですよね(笑)。そうしたら、岩崎さんに怒られたんで、謝りに行ったという(笑)。

岩崎:怒ったというか、「文句があるなら会いに来い」みたいなことを書いたんですよ。これはその当時僕がよく使っていたフレーズで、いろんな人に対してそう言っていたわけです。そうしたら、川上さんは本当に会いに来てくださった。僕は、ブログの世界では有名でしたが、世間的には知られていなかった。一方、川上さんは、有名なIT企業の経営者であり、それこそ功なり名を遂げた人だったので、「この人は勇気があるな」と思ったんです。

ブログが結びつけた異色の二人

川上:岩崎さんのブログはずっと読んでいました。自分のブログを始めるとき、人に読ませる文章を書いたことがなかったので、岩崎さんのブログの書き方を参考にしたんですよ。

岩崎:それは知らなかったです。

川上:それで、岩崎さんがいいと思ったのは、人気ブログであるにも関わらず、いろんな人に「ケンカ」を売っていたところです。僕の価値観としては、それがとても正しいと思ったんですね。というのも、僕は、「お客さまは神様です」という考え方が大嫌いなんですよ。

岩崎:僕もそうです。

川上 量生さん

川上:どうしても日本では、客が偉くなってしまって、商売をやっている人に対して、「奴隷」のように振る舞うことを求めますよね。それって、全然フェアじゃないと、十代のころから思っていました。そして、「顧客第一」を前面に押し出す会社って、実は、心の中では、客のことをばかにしている。表面上だけ奉ろうとしている。それって真実じゃないって思うんです。

 ネットでも、「お客さまは神様」のように振る舞うことが求められていて、「なんだ、その態度は」と文句をつける人がいる。でも、態度って、そんなふうに人から言われることじゃないですよね。ところが賢い人は、表面上だけはその通りに振る舞うんです。怒られないように。それが嫌で、みんなもっとケンカすればいいのに、と思っていました。

コメント2件コメント/レビュー

私も同い年(申年)です。共感しました。もう一つ付け加えさせて頂くなら、私たちは「既製品の価値観」の転換点に立っていると思います。「買うと高いから」から「買う方が安い」の転換です。着るものや、バッグなど、幼少の頃は母親の手作りが多かったです。最初に我が家にあったTVも父親が秋葉原でジャンク部品を買ってきて組み立てたものでした。既製品ばかり身につけていたのはお金持ちの子供でした。「今では買った方が安いしな。」と、ラジオを買ってくる、寂しい顔の父親が印象にあります。少し下の世代に「お前のうちにははんだごても無いのか。」と言うと、「そんなもの誰も持っていない。」と逆に奇妙な眼差しを向けられるのを悲しく思います。確かに、世代のリーダーと言うか、ヒーローが居ない我々の世代が世に憚るヒントを得たように感じました。アナログと、デジタルの双方を知る強み。他にも何か強みがあるはずだ、と考え、自分なりに元気に生きていこうと思います。(2012/05/07)

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私も同い年(申年)です。共感しました。もう一つ付け加えさせて頂くなら、私たちは「既製品の価値観」の転換点に立っていると思います。「買うと高いから」から「買う方が安い」の転換です。着るものや、バッグなど、幼少の頃は母親の手作りが多かったです。最初に我が家にあったTVも父親が秋葉原でジャンク部品を買ってきて組み立てたものでした。既製品ばかり身につけていたのはお金持ちの子供でした。「今では買った方が安いしな。」と、ラジオを買ってくる、寂しい顔の父親が印象にあります。少し下の世代に「お前のうちにははんだごても無いのか。」と言うと、「そんなもの誰も持っていない。」と逆に奇妙な眼差しを向けられるのを悲しく思います。確かに、世代のリーダーと言うか、ヒーローが居ない我々の世代が世に憚るヒントを得たように感じました。アナログと、デジタルの双方を知る強み。他にも何か強みがあるはずだ、と考え、自分なりに元気に生きていこうと思います。(2012/05/07)

「お客様は神様です」とは本来「客席にいる客を神様だと思い、神前で祈るような心持ちで歌う」が真意なのに、いつの間にか言葉が一人歩きして「金を払う客は神様みたいに絶対的に偉い」と言う意味だと勘違いしている人間の何て多い事か。これが日本にかなりの悪影響を及ぼしたのではないでしょうか。(三波春夫の公式サイトでも真意について言及してます)もっとも、対談の2人は本来の意味を知った上であえて「誤用」してるのでしょうが。(2012/05/02)

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