• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「羽生世代」の棋士はなぜ強くなったか?

【特別対談】岩崎夏海さん×佐藤康光さん

  • 岩崎 夏海

  • 佐藤 康光

バックナンバー

2012年5月16日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』が270万部を超えるベストセラーになった岩崎夏海さんは、実は将棋の大ファン。今回は「羽生世代」の一人である、佐藤康光さんと語り合います。

 なぜ、「羽生世代」にはキラ星のごとく強い棋士がいるのか。岩崎さんは、その世代が育った時代背景にヒントがあると指摘します。

岩崎:初めまして。今日は尊敬する棋士の佐藤康光さんとお話ができるということで、とても楽しみにしてきました。

佐藤:よろしくお願いします。

岩崎 夏海(いわさき・なつみ)
作家。1968年7月22日生まれ。東京芸術大学美術学部建築科卒。放送作家等を経て、2009年、小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(通称『もしドラ』)を上梓、270万部を超えるベストセラーになる。近著には、『エースの系譜』、『小説の読み方の教科書』。『もしドラ』は、電子書籍、オーディオブック、コミック、アニメ、アニメコミック、映画など、さまざまなメディアへと展開。東北大震災に際して、『もしドラ』の印税から3000万円を日本赤十字社を通じて義援金として寄付した。

岩崎:日本将棋連盟の棋士会長も務める佐藤さんは、いわゆる「羽生世代」の一人です。僕も佐藤さんと1歳違いなので、同世代ですね。ところで、今、目の前に将棋盤があって、駒が並べられているので、この盤面についての話から始めてもいいですか?

佐藤:どうぞどうぞ。

岩崎:これは将棋のルールを知っている人でもあまり知らないことなのですが、自分の「角」の前にある「歩」のところに、ものすごく隙があって、ここから勝負が始まるように将棋盤はデザインされているんですね。将棋を考えた人は天才だなと感心しました。

佐藤:そうですね。「角」は前に進めないですから、その前にある「歩」を取られたら、「角」も失ってしまう。ここから攻めるのが将棋のパターンの一つですね。

岩崎:その左隣にある「歩」は、「香車」と「桂馬」と「角」の3つがかかっていて、守られているのに、「角」の目の前にある「歩」を守っている駒はない。こうした隙を作ることで、将棋に「序盤」の攻防というものが起こるようになっている。これを考えた人はすごいですよ。

佐藤:将棋は、古代インドの「チャドランカ」が起源といわれています。今の日本の将棋の形になったのは、500年以上前なのですが、実は、誰が作ったのかがわからないんです。神様が作ったんじゃないかと思うくらい奥が深い。僕は17歳でプロ棋士になって25年経ちますが、いまだに不思議だなと思うことがたくさんあります。

将棋のドキュメンタリーがのめり込むきっかけに

岩崎:僕が将棋に興味を持ったきっかけは、子供の頃に見たNHKの「勝負」というドキュメンタリーなんです。中原誠さんと森雞二さんが争った名人戦や、鈴木英春さんがプロになれずに奨励会を年齢制限で退会した様子を追ったドキュメンタリーで、将棋とはこんなに面白いものかと強烈にインスパイアされました。

佐藤:僕もその番組は見ました。小学生でアマチュアだったんですが、すごい世界だなぁと驚いたんです。鮮明に覚えています。森先生が、名人戦の第一局に、突然、坊主頭になって現れた。前日は普通の髪型だったのに。

岩崎:そんなこと、後にも先にもないですよね。

佐藤:慎重に指すため、ということだったと思います。鈴木英春さんは、奨励会というプロを目指すための養成機関に在籍していて、四段以上がプロなんですが、10年くらい三段どまりで、結局年齢制限で退会した。将棋以外にも、いろんなことに貪欲に取り組まれていました。ちなみに、奨励会に入ってもプロになれるのは15~20%くらいです。

コメント0

「インタビュー」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人は何か自信を持って誇れるものを持っているはずです。

為末 大 元プロ陸上選手