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「楽しい人たちと仕事をしたい。それが最大のモチベーションです」

最終回・日本を代表する建築家がいま歌舞伎座の再開発に取り組む意味

2012年5月22日(火)

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 グローバリゼーションの浸透で、日本の企業社会は、社員であっても経営者の視点を持たない人は生き残れない時代に突入した。その規範となるのが、世界中の現場で斬った張ったをやりながら、日々、様々な意思決定を行っている建築家――かと思いきや、隈研吾によると、それこそが歌舞伎役者なのだという。

 現在、東京の歌舞伎座建て替えという世紀のプロジェクトに挑戦中の隈が、歌舞伎役者との交流から発見したのは、文化や伝統ではなく、何と「顧客サービス第一」の姿勢だった。

 経営の原点とも言えるその姿勢は、次に、現場でのプロセスを真剣な思いで共有する人を得て、1つの成果につながっていく。その時、プロセスの楽しさと完成度は表裏一体。多忙で複雑な日常をこなす中で、隈が実感するのが、「プロセスが楽しい方が完成度も高くなる」という、仕事のシンプルな原理だ。

(取材構成は、清野由美=ジャーナリスト)

(前回の「挫折って、人間に一番必要なものですよ」から読む)

隈さんは現在、東京の歌舞伎座の建て替えプロジェクトも手がけておられます。これまでうかがってきた隈さんのバックグラウンドを踏まえて、今、歌舞伎座の再開発に取り組む意味をうかがいたいと思います。歌舞伎座の設計は名誉と同時に、大変なプレッシャーにさらされる仕事だと思いますが、そもそも発注の経緯はどういうことだったのでしょうか。

:「ADK松竹スクエア」(2002年完成)の設計をしていた時に、松竹の会長だった永山武臣さんにお会いして、ご挨拶だけはしたことがあったんです。歌舞伎界のドンですから、その時はただ「怖そうな人だな」と思って遠くから見ていただけ(笑)。

 そうしたら、なぜか永山会長は僕のことを覚えてくださっていて、僕の仕事に興味を持っていただいたようで、歌舞伎座再開発の話が出た時に、「隈くんにやらせてみたらどうか」と、言ってくださったそうです。

青天のへきれきだった歌舞伎座再開発

おじさまキラーという、隈さんの面目躍如ですね(前回の「挫折って、人間に一番必要なものですよ」参照)。

:永山会長の口から僕の名前が出たことは、ADKの担当だった松竹の人も驚いていましたけど、僕もびっくりしました。

ADKを手がけた時に、実は計算を働かせていた、ということはなかったんですか。

:全然。ただ竣工式の時にご挨拶して、びくびくしながら名刺交換をしたぐらいですから。

 しかも、それですぐに設計を発注されたわけじゃないんです。「プロジェクトのチームに加わってくれ」と言われて、いろいろ手伝いが始まったわけです。三菱地所設計もチームのメンバーでした。

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「今日はミャンマー、明日はパリ 建築家・隈研吾が語るグローバル仕事術!」のバックナンバー

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「「楽しい人たちと仕事をしたい。それが最大のモチベーションです」」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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