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東京スカイツリー実現に3つの技術あり

~大林組 建築施工にICTは不可欠なものになった

  • 谷島 宣之,中村 建助

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2012年6月11日(月)

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 大林組の技術責任者でCIO(最高情報責任者)を兼ねる三輪昭尚取締役専務執行役員と、IT(情報技術)リサーチ大手、ガートナー日本法人の日高信彦社長が、建設とIT、最新技術の関係を題材に、ビジネスイノベーションやCIOの仕事について語り合った。前編、後編の2回に分けてお送りする。

 話題の東京スカイツリーの施工技術から対談は始まり、ICT(情報通信技術)が、建築の世界にもたらしている革新の数々が明らかにされる。

(構成は谷島宣之=日経BPビジョナリー経営研究所研究員、中村建助=日経ビジネス編集)

日高:スカイツリーの完成、おめでとうございます。完成は少し前の話題かもしれませんが、やはりここから入らないと。2月いっぱいで引き渡されたそうですね。

三輪:ありがとうございます。無事にここまで出来たのは大変嬉しいことです。ただ、いつもそうなのですが、我々の仕事というのは、完成したものをお客様にお渡しするときに娘を嫁に出すような気持ちになり、なんだか寂しくなるところがあります。

日高:三輪さんは技術本部長とCIO(最高情報責任者)を兼務されています。スカイツリーに大林組の技術がどう生かされたか、ICT(情報通信技術)がどんな役割を果たしたのか、教えていただけますか。

スカイツリーを実現した三つの技術

三輪 昭尚氏
大林組 取締役専務執行役員 技術本部長
1974年4月大林組に入社。2004年1月に大林USAの取締役社長に就任。05年6月に大林組執行役員に就く。東京本社技術本部長などを歴任し、08年に情報システム担当役員となる(いずれも現任)。10年4月から現職。(写真:的野弘路、以下同)

三輪:スカイツリーに使った技術は色々ありますけれども、まず忘れてはいけないのは、全く新しい技術を使っているわけではないということです。

 当社が持っていた技術を集めてきてスカイツリーのために応用した。ここが大事な点です。新しい技術をお客様の案件に使う際には非常に気を付けないといけないので。

日高:新規ではないけれども比較的新しい技術ですよね。

三輪:はい。社内ですでに使ったり、実験で実証されたりしている技術を集めています。スカイツリーで使った技術は大きく3つあります。

 1つは基礎に使った「ナックル・ウォール」という技術。2番目が「リフトアップ」。これはゲイン塔と呼ばれる165メートルほどのアンテナ部分を引き上げるために使いました。3番目が「スリップフォーム」。真ん中にある375メートルの心柱を構築した技術です。

 ナックル・ウォールは基礎を造る杭を、節付きの壁状にするものです。通常、杭は丸い棒状ですけれども、壁状にして更に節をつける事により、抵抗力を増大させています。こうして造った基礎が50メートルほどあって、634メートルあるタワーを支えています。

 165メートルあるゲイン塔について当社は、まず地上で造ってから、地上500メートルというタワーの上に引き上げると提案しました。これを可能にした技術がリフトアップです。

 地上で造れば圧倒的に安全ですし品質も良くなります。普通のやり方ですと500メートルあるタワーの上で、さらに165メートルのゲイン塔を造らないといけない。500メートルより上の作業になると風が強いですから、いろいろと考慮しなければならないことがでてきます。例えば溶接が大変難しくなる。

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