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永谷園、お茶漬けだけじゃない6期連続増益の秘密

「元気な社員が元気に開発」して生み出す新商品

2012年6月13日(水)

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 前期に最高益を叩き出した企業の3社に2社は、国内売上高比率90%以上の「内需型企業」だった――。人口減やデフレに苦しむ日本。企業の中には、新興国に進出して成長機会を探るところも多い。だが、国内を主戦場にしながら、しっかりと稼ぐしたたかな企業もたくさんあるのだ。

 今回、登場するのは2012年3月期に12年ぶりの経常最高益を達成した永谷園。消費者の内食志向の強まりなどを背景に、6期連続で増益を確保した。お茶漬けなどの定番商品で有名な同社が快走を続けている秘密とは。

 (日経ビジネス6月11日号「今こそ日本で稼げ 最高益の3社に2社は“内弁慶”」も併せてお読みください)

 永谷園というと、お茶漬けや麻婆春雨といったロングセラー商品のイメージが強い。確かに、こうした定番商品の売上高が安定していることが好業績の一因になっているのは間違いない。過剰包装をやめたり、材料や生産工程を効率化したりするなど、伝統的商品にも改良を繰り返すことで、売上高経常利益率は5年間で約3ポイント向上した。

 だが近年は、機能性の成分や新材料を使った新しいカテゴリーの商品に勢いがあることも見逃せない。足元で業績のけん引役になっているのは、シジミ成分を豊富に含む即席みそ汁や、冷え性に効く生姜入り商品など、比較的最近生まれた商品群だ。

偶然が生んだ「1杯でしじみ70個分のちから」

 ヒット商品の販売が伸びた、と言ってしまえばそれまでだが、なぜ永谷園がヒットを生み出せるのか。人気商品を生み出すための工夫が何かあるのだろうか。久世次郎・常務執行役員にたずねると、「元気な社員が元気に開発するのが一番だ」との答えが返ってきた。やや精神論のようだが、実際に近年の同社のヒット商品の開発経緯を振り返ると、この言葉が説得力を帯びる。

 シジミ成分入りのみそ汁「1杯でしじみ70個分のちから」は2009年に発売し、現在では35億円以上の売上高に育った。開発のきっかけは、研究所で乳酸菌の発酵作用を調べていた入社間もない研究員がオルニチンと呼ぶアミノ酸を産生する乳酸菌を発見するという「偶然」からだった。

 もともとオルニチンを探し求めていたわけではなかったものの、発見の報告を受けた永谷園社内ではすぐに商品化に向けて動き出した。肝臓の代謝を助けるオルニチンの特徴を最大限生かすため「二日酔いに効く」という打ち出し方を決定。みそ汁としては異例の黄色で派手なパッケージを使い、食品スーパーの酒売場に陳列した。

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「永谷園、お茶漬けだけじゃない6期連続増益の秘密」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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