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絶体絶命「諦めて500億で会社を売れ」-BGMは「六本木心中」

GMOインターネット・熊谷正寿会長兼社長と語る【後編】

  • 安田 育生

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2012年7月18日(水)

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逃げないために投じた170億円の私財

安田:熊谷さんは逆境を克服したことでも有名だから、是非、この話は聞かないといけないですね。2007年に消費者金融会社のオリエント信販を買収して、これが後に会社の存亡を左右するほどの損失を出すわけなんですが、なぜ消費者金融を買おうと思ったんですか。

GMOインターネットグループの売上高推移(連結、12月決算)
GMOインターネットグループの純利益推移(連結、12月決算)

熊谷:「インターネットと金融事業は親和性が高い」と思っていたからです。

熊谷 正寿(くまがい・まさとし)
(写真:大槻 純一、以下同)

 ただ、ちょうどその時期の少し前までは東証一部への昇格審査期間中にあたっていて、何かと手足を縛られていました。一時的にではあるのですが、これまでのようには弊社のスピードで新しいことができなくなって、その間に構想だけはどんどん膨らんでいたのです。

 で、東証一部に昇格して一気にいろいろなことに手を付けました。まずはGMOクリック証券を設立しまして、こちらは大当たりでした。あとは銀行、それもヨーロッパ型のユニバーサルバンクをやりたいと考え、イーバンク銀行、今の楽天銀行に出資をして法人筆頭株主になったんです。ただイーバンクは、決済機能は持っていたけれど、融資機能を持っていなかったので、消費者金融をグループにしたんです。

安田:でも買って1年で過払い請求の問題から引当金の計上基準が変わり、巨額の引当金計上で一気に債務超過寸前ということになったんでしたね。

熊谷:本業のインターネット事業は好調でしたけど、債務超過に陥ったら金融機関からの借入が、期限前に返済を求められてしまう。そうしたら黒字倒産です。

 そこで、400億円を投じた消費者金融は当時のオリエント信販の経営陣に500万円で売却し、大きく毀損した会社の自己資本は私自身の個人資産を片っ端から売ったお金と個人で借金をして穴埋めし、何とか首の皮一枚のところで債務超過を回避しました。

安田:当時の心境はどうだったんですか。

熊谷:本当に辛かったです。白髪が一気に増えて、食事もノドを通らなくなって。一度だけ自殺する夢を見たんですが、そういう夢を見たら何だかふっきれて、一度死んだんだからやり直せるという気持に切り替えることができました。

安田:あのとき会社に投入された私財はいくらくらいだったんですか。

熊谷:170億円です。

安田:本業は好調だったわけですから、誰かに経営権を渡してしまうという選択肢もあったのでは。

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