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多くの人が「いいね」と言う「技術の利用モデル」を作ろう

  • 高下 義弘

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2012年8月10日(金)

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板越正彦(いたごし・まさひこ)
インテル イノベーション事業本部 本部長
九州大学イノベーション人材養成センター 講師
1982年に東京大学文学部心理学科卒業後、JSR入社。1988年にサンダーバード大学院でMBAを取得。その後、国連教育科学文化機構(UNESCO)予算担当官を経て1994年インテル日本法人経理部入社。1997年インテル コーポレーション予算管理部長を経て、2003年にインテル アジアeビジネス推進統括部長に就任。2005年テクノロジーマーケティング部長、2009年事業開発本部長、2011年より現職。
(撮影:菅野勝男)

最新技術の価値を一般の人々に分かりやすく見せる。技術で生きる企業にとって常に課題となるテーマである。そのためには、「1人の利用者としての自分自身をよく見る」「高度なスペックより、それが実現する『安心感』を示す」ことが必要だと、インテル日本法人の板越正彦イノベーション事業本部本部長は指摘する。「多くの人が賛同する利用モデルの開発を通じて、国内技術の可能性を世界に向けて開いていきたい」と板越氏は語る。

「ここで無線LANが使えます」という表示は今やカフェでも街中でも当たり前になりました。無線LANの普及策を手がけた板越さんは現況をどう見ていますか。

 通信会社や通信機器メーカー、PCメーカーといったパートナー企業と協力し、無線LANの普及策を進めてきました。活動の中心となった組織は事業開発本部というもので、イノベーション事業本部の前身です。

 無線LAN普及策のスタートは2006年頃です。当時は無線LAN機能を搭載したノートPCに「Centrino(セントリーノ)」という技術のブランドを付けてもらい、事務所や家庭の外にいても、つながることをアピールしようとしていました。

 「無線LANがあるとこんなに便利ですよ」ということを一般の皆さんにとにかく早く体験してほしかった。そこで全国の駅やカフェに無線LANのホットスポットを設置してもらったり、鈴鹿サーキット内のスタンドに無線LANを設置したりと、いろいろやってきました。鈴鹿サーキットに設置したのは、レースの詳細情報を観客のノートPCに配信しようとしたわけです。

 ただし、ホットスポットはなかなか収益に結びつかないという理由で設置を止めるところが多かった。だから、ホットスポットを通じて無線LANが広がったかというと実は違うのです。

 無線LANの普及に最も貢献した「利用モデル」は家の中にありました。家庭でノートPCを使うとき、ケーブルを接続するのが面倒だという利用者が多かった。「無線LANを搭載したノートPCなら家中のどこにいてもインターネットにすぐ接続できる」という利用モデルが一般の方々に支持されたのです。

 こうして無線LANが広がり始め、その動きをスマートフォンが後押ししました。スマートフォン利用者数の増加に対して、携帯電話回線の帯域確保が間に合わなかったので、携帯通信のキャリア各社は無線LANのホットスポットに利用者を誘導したのを覚えていらっしゃるでしょうか。

 「無線LANに接続すればスマホが便利に使える」と多くの利用者が実感して、無線LANがさらに注目されるようになったわけです。

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