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「大切な局面では計算せずにイチ、ニのサンで飛び込め!」

【特別対談】藤原和博×河合薫 人生80年時代のキャリアを考えます(第2回)

  • 峯村 創一

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2012年8月16日(木)

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 終身雇用、年功序列を柱とする日本型雇用制度が崩壊し、誰もが成長を実感して一様に幸福を追求することができなくなった現代。生活する困難さが増す中、平均寿命80歳超という長い人生をどう生きていくべきなのか。

 リクルートのフェローから転じて、東京都では義務教育初の民間人校長として杉並区立和田中学校の校長に就任し、様々な教育改革を実行。2008年から2011年にかけて大阪府知事特別顧問を務めるなど教育改革に奔走する藤原和博氏。

 国際線客室乗務員、テレビ朝日系「ニュースステーション」のお天気キャスターなどを経て健康社会学者に転じ、日経ビジネスオンラインで人気コラム「上司と部下の力学」を連載する河合薫氏。

 異分野に身を投じ続け、独自のキャリアを積み重ねてきた2人が、現代に求められるキャリアのあり方について論じ合う。2回目の今回は、河合氏が国際線客室乗務員から気象予報士、そして健康社会学者と、大きくキャリアを変えてこられた理由を藤原氏が解き明かす。

(構成は、峯村 創一=フリーライター)

(前回の「勝たなきゃいけないのは、自分の人生というレースですよ」から読む)

藤原:新天地を求める時、普通は前の扉を確保してから、後ろの扉を閉めるじゃない? でも、僕は絶対にそれじゃだめだと思う。なぜなら、後ろの扉を閉めないと前の扉がどこにあるか分からないから。

河合:分かります。私も全日本空輸(ANA)の客室乗務員(CA)を辞めるか辞めないかで1年間悩みました。なかなか踏ん切りがつかなくて。でも、次に何にも決まってないけれども、とにかく辞めようと。それは後ろの扉を閉めるということですよね。

藤原:そう。その無謀さがどこから来るのか。「それは勇気があったから」などというのは、後付けの理由。きれい事なんです。「大事な局面であまり計算しない」ということが非常に大事です。

 それを計算して取り引きしちゃうと、すごくコスいことになっちゃったり、相手に足元を見られたりするから。大事な決断であればあるほど、計算しないで、イチ、ニのサンで飛び込んじゃった方が、周りの人たちが助けてくれる。

河合:じゃあ、無謀で良かったんですね(笑)。辞めようかどうか迷って、いろいろな人に相談したんですが、「いい人を見つけて結婚しろ」とか「あと2年やれば退職金が出るから、それまで待て」などと言われて。

 でも、とにかくCAの仕事に窮屈さを感じながら働いているのは、嫌だった。さらにその殻を破って次のステージ。すなわちCAのプロになるには、あと10年はかかる。そこまで今のまま続けるのは無理だなと思ったんですね。であるならば、今辞めようと。

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