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「逆境下で信念を貫く」ために見るべき、この映画

「飛べ!フェニックス」(1965年 ロバート・アルドリッチ監督)

2012年8月30日(木)

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ハリウッド「裏切りの時代」

今回もよろしくお願いします。

押井:今回はロバート・アルドリッチの「飛べ!フェニックス」の話を。近年リメイクされてたけど(「フライト・オブ・フェニックス」2004年、ジョン・ムーア監督)、近ごろのハリウッドは「赤狩り」以降の作品をリメイクすることが結構多いんですよ。

なぜでしょう。

押井:脚本がしっかりしてるから、リメイクに向いてるんでしょう。「飛べ!フェニックス」はスペクタクルな要素もアクションもあるから、リメイクに最適だと思ったんだろうね。この映画見ました?

いえ、「飛べ!フェニックス」は見てないです。

押井:ハリウッドの映画はその時々の話題の作品だけ見てると、流行以外は何も見えてこないんだけど、ちゃんと歴史があるんだよね。「ハリウッド第九世代」とか聞いたことありませんか。

言葉としては知ってますけど……。

押井:その世代を語る重要なキーワードが「赤狩り」。戦後の冷戦時代に西側諸国の政府が共産主義者を社会的に排除したんだけど、アメリカではハリウッドの有名人たちが厳しく取り締まられて、多くの監督や脚本家、俳優が赤狩りの対象となった。「波止場」を撮ったエリア・カザンは公聴会で共産党系の映画人の名前を出したので、転向者とか裏切り者と言われてたんだよね。

「この人がアカです」と証言して人を売ったということですよね。

押井:赤狩りは何が悲惨だったかと言うと、裏切りを強要したことなんです。でも自分が裏切らなければ、別の誰かが先に裏切って自分を売る。友人も師匠も部下も、自分の女房も信じられない。映画人同士がおたがいに猜疑し合ったんです。それでも転向しなかった脚本家のダルトン・トランボは長く干されてた。後に「ジョニーは戦場に行った」で監督として復活したんだけど、十数年は表立って仕事ができなかった。そういう非転向派もいたし、カザンみたいな転向者もいた。

赤狩りから学んだ男

アルドリッチもその世代なんですか?

押井:いや、アルドリッチはひとつ下の世代で、そこが面白いところなんです。

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「「逆境下で信念を貫く」ために見るべき、この映画」の著者

押井 守

押井 守(おしい・まもる)

映画監督

1951年生まれ。東京都出身。大学卒業後、ラジオ番組制作会社等を経て、タツノコプロダクションに入社。84年「うる星やつら2」で映像作家として注目を集める。アニメの他に実写作品や小説も数多く手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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