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「小選挙区制度は失敗だった。新しい選挙制度の導入を」

元衆議院議長の河野洋平氏

2012年9月28日(金)

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日本政策学校代表理事の金野索一です。「日本の選択:13の論点」では、2012年の日本において国民的議論となっている13の政策テーマを抽出し、そのテーマごとに、ステレオタイプの既成常識に拘らず、客観的なデータ・事実に基づきロジカルな持論を唱えている専門家と対談していきます。政策本位の議論を提起するために、1つのテーマごとに日本全体の議論が俯瞰できるよう、対談者の論以外に主要政党や主な有識者の論もマトリックス表に明示します。さらに、読者向けの政策質問シートを用意し、読者自身が持論を整理・明確化し、日本の選択を進められるものとしています。(協力:野口昌克、渡邊健、渡邉大生、青山真彩子)

 今回は【政治改革】をテーマに元衆議院議長の河野洋平氏と対談を行いました。河野氏は、多様な民意の反映を政治のあるべき姿としており、それには健全な野党が必要であると唱えます。対談の中で、1994年の小選挙区制導入について「当時想定したことは全部当てが外れました。カネがかからなくなることはない。政党単位で政策が競い合えるかといっても、結局、選挙後に大騒ぎになるのですから、小選挙区にした意味はないわけです」と率直に過去の選挙制度改革の失敗を振り返り、民意を政治に反映させるための新たな選挙制度の改革を訴えています。

 選挙制度以外の政治改革の論点については、政治とカネの問題に対する解決策、国会議員定数削減の考え方、二院制における参議院の重要性、について意見を述べられています。元自民党総裁であり、衆議院議長を経験された河野氏の、党益ではなく国益の視点での意見は貴重ではないでしょうか。来る衆院選に備え、読者自身が、日本の政治のあるべき姿をどのように捉え、そしてどんな改革が必要かを考えるきっかけとなれば幸いです。

選挙制度はまずは民意を反映させるべき。そして、小選挙区誕生の舞台裏

金野:まず、いかに政治改革に取り組まれたか、現状の日本政治の状況を踏まえてのお話をお聞かせいただければと思います。

河野洋平氏
神奈川県生まれ。1967年に衆議院議員として初当選。以後、14期連続当選。 76年に自民党を離党し、新自由クラブを結成、代表に就任。86年に自民党に復党後、内閣官房長官、自民党総裁に就任し、内閣副総理・外務大臣などを経験した後、03年より09年まで日本憲政史上最長の期間にわたって衆議院議長を務めた。09年の衆議院解散とともに、政界を引退。

河野:まず、選挙制度に特化して申し上げたいと思います。現在の政治は劣化していると言われても仕方がないような状況ですし、選挙制度の問題は日本の民主主義にとっても極めて重要な問題だと思います。

 ただ、私も困ったことだと思っているのは、議員がこの問題を絶対離さない。それは、1つには、例の民間政治臨調があって、小選挙区の導入が最重要ということを言ったために混乱し、結果、「ほら、ごらん。選挙のことを知らない、政治のことを知らない素人が集まってやるからこういうことになるんだ」という言いわけを議員の側に与え、同時に、選挙制度の問題は政治家がやるべき問題だと言い、絶対離さないわけです。

 しかも、参議院の選挙制度の改革については、衆議院は一切口を出さず、参議院がやるべきものだと。衆議院の選挙制度の改革について参議院は一言も口を差し挟むなという状況です。

 今、選挙制度をいじろうとすると、どうしても衆議院・参議院の相関関係があるのです。しかし、両院が同じ制度になることはよくない。別々の制度である方が私はいいと思うわけです。

金野:そうですね。そうでないと二院制の意味がないですね。

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「「小選挙区制度は失敗だった。新しい選挙制度の導入を」」の著者

金野 索一

金野 索一(こんの・さくいち)

財団法人日本政策学校・代表理事 / 多摩大学経営大学院・客員教授

コロンビア大学大学院国際公共政策大学院修士課程修了。平成維新の会・政策スタッフ、政策学校・一新塾、起業家養成学校アタッカーズ・ビジネススクールの経営、公益財団法人東京コミュニティ財団評議員等を経て現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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