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日本の食文化を守り育てる

ぐるなびの滝久雄会長に聞く

2012年9月27日(木)

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 「こんにちは」

 大柄で堂々とした立ち居振る舞いは、そう、雰囲気からして「社長」というより「会長」がふさわしい。重厚な印象を受けるが、お肌はつやつや。ぐるなびの創業者、滝久雄会長からは72歳とは思えない熱を感じる。

 「お若い…」と投げかけると、本当にうれしそうに「うれしいですねぇ。まあ若い人と仕事をしていますし、現役ですから、僕」。

 なるほど、いまだに経営の陣頭指揮を執る緊張感、責任感が生み出すものなのか。しかも、にっこり笑った笑顔にあふれる自信。

 会った瞬間に、こちらにググッと押し寄せる自信の強さは、創業者独特のものだと、いつも私は思う。信念を持って戦ってきた勲章だ。

 日本初の飲食店検索サイトを立ち上げたのは1996年。ネットベンチャーの起業家と言えば若者が多かった時代、滝会長は56歳だった。

 「いやぁ、珍しいですよね。この年齢でIT(情報技術)って。でも私はインターネットが登場した時に、これは情報の産業革命だと確信した。昔から新しいメディアを作りたいと考えていたので、その価値が理解できたし、素早く事業化できたと思います」

滝 久雄(たき・ひさお)氏
1940年2月東京生まれ、72歳。東京工業大学理工学部機械工学科卒業後、63年4月三菱金属(現三菱マテリアル)入社。67年、父親の急逝を機に交通文化事業社(現NKB)を継承。96年飲食店検索サイト「ぐるなび」を開設。現在、ぐるなび代表取締役会長。

 レストランから販促費をもらい、ぐるなびが自社のサイトで紹介する事業モデルによって、従来は駅前や1階という立地が集客の重要な要素だった飲食店業界の価値観は一変した。

 ぐるなびは、住宅街にあるレストランは「隠れ家的な店」と紹介。地上7階にある居酒屋なら「宴会にもってこいの激安の店」と訴える。今まで人目につきにくかった飲食店に、お店を探している新規顧客を誘導することに成功した。

契約したレストランを徹底して支援

 今や有料加盟店は約5万店、1日に25万人が利用する日本最大のグルメ検索サイトだ。飲み会やパーティーの店探しなどで、誰もが一度はお世話になったことがあるはず。

 滝会長にぐるなびの社内を案内してもらう場面を撮影しようとした時のこと。「もういいのかな? 僕が案内していいんだね、じゃあここからいこうか」。

 えっ会長、待ってください。まだカメラの準備が…。止める間もなく、どんどん進んでいってしまう(笑)。

 「ここはぐるなび大学。レストランの経営者などに運営のアドバイスをしたり、ホームページの活用法を伝授したりします。また、成功したレストランの体験談を講演してもらうことで、そのノウハウを皆で共有するんです」

 「こちらがぐるなびウエディング。最近は若い人の婚礼スタイルも多様化していますし、レストランウエディングの提案などもしているんですよ」

 我が道を貫いてきた人の強さがこういう撮影現場ではよく分かる。広報の方も口出しはできず、こちらも何だか止められず、会長の後についていくのがやっと。しかも、お話も止まらない。

 自分の子供のことを自慢するように、目を細めながらニコニコと説明していく。その様子にはちょっと無邪気なおじいちゃま、という印象すら受けるが、きっとぐるなびという会社は、こんなふうに会長の「動力」に導かれて育った会社なんだろう。

 根底にある企業スタイルは契約したレストランのサポートだ。いかに集客し、いかに利益を出させるか――。それを軸に現在もとどまることなく、様々なビジネスモデルを展開している。出前に宅配、取り寄せの紹介から、人材育成、料理教室まで。

 「やはりIT業界はテンポが速いですからね、それについていかないと廃れてしまうんです」

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「日本の食文化を守り育てる」の著者

佐々木 明子

佐々木 明子(ささき・あきこ)

テレビ東京アナウンサー

1992年テレビ東京入社。スポーツキャスターを経て、報道へ。2007年アナウンサーとして初めてニューヨークに赴任。激動の世界経済を伝え、現在は経済ニュース番組「MプラスEx」や報道特番などを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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