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「第5の燃料」で世界のリーダーになれ

ダニエル・ヤーギン ケンブリッジ・エナジー・リサーチ・アソシエーツ会長

2012年10月16日(火)

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シェールガスの輸入に道筋をつけると同時に、これまで培ってきた省エネ技術・ノウハウを世界に輸出する。それが日本に恩恵をもたらし、世界に対しての貢献にもなる。エネルギー問題の世界的権威として知られるダニエル・ヤーギン氏は、日本にこんな期待をかける。

フクシマ以後、日本では原発に対して厳しい見方が広がっている。

ヤーギン:フクシマ以前からでさえ、日本は主要工業国のなかで最も厳しいエネルギー環境に直面してきた。実質的にエネルギー源をほとんど持っていないからだ。しかし、日本人は非常に優れており、1973年のオイルショックで石油の供給不足を埋め合わせるために世界中で広がったエネルギー開発でも後れをとることはなかった。そのカギとなったのが原子力だったと言えるだろう。

東アフリカの天然ガスも有望

 それが今、全ての原発を閉鎖するというのは日本のシステムに大きなショックを与えることになる。実際、世論の動きからは将来の原子力の活用に大幅な制限を加えるように見える。その帰結として、日本は液化天然ガス(LNG)に頼ることになると考えている。

天然ガスについては、シェールガスの産出増が見込まれる北米からの輸入に期待する声がある。やはり日本はこうした地域に注目すべきか。

(写真:Mayumi Nashida)

ヤーギン:そうだ。北米でのシェールガス開発は日本にとって有望なチャンスとなり、そのうちの一定量は輸出に回るだろう。日本は天然ガスを必要とし、カナダ、米国は西海岸から輸出するという点で論理的に成立する話だと思う。

 天然ガスについて言えば、北米だけではない。東アフリカは潜在的な天然ガスの巨大輸出者として台頭してきている。そうした地域にとっても日本は輸出先として十分考えられる相手になる。

 歴史的に、新たなLNG供給基地の発展を導いてきたのは日本の決定だった。例えばカタールもそうだ。同じことが将来のエネルギー源開発にも言えるだろう。

日本では太陽光発電など再生可能エネルギーにもあらためて注目が集まっている。

ヤーギン:私が近著(『探求 エネルギーの世紀』日本経済新聞出版社刊 原題はThe Quest)で取り上げた1つ考えは、再生可能エネルギーの再生だった。10年ほど前にグローバルベースで広がり始めたものだ。

再生エネルギー技術は、開発の焦点を再精査すべし

 日本は1990年代から再生可能エネルギーを活用してきたが、必ずしも有利な条件がそろっているとは言えない。太陽光で言えば炎天下のアラビア半島のような利点はない。そして再生可能エネルギーのコストは高い。日本はすでに高価な電力コストに直面しているが、再生可能エネルギーの導入を急ぎすぎると、さらに高い電気を作ることになる心配がある。

 再生エネルギー関連の技術進歩の焦点をどこに当てるか。日本は精査する必要があるのではないだろうか。仮にそれをやっても、効果は10年たっても感じられないかもしれない。でも始めなければならない。

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「「第5の燃料」で世界のリーダーになれ」の著者

細田 孝宏

細田 孝宏(ほそだ・たかひろ)

日経ビジネス 副編集長

1995年早稲田大学卒業。日経BPに入社し、日経ビジネス編集に配属される。日経アーキテクチュア編集、日経ビジネス・ニューヨーク支局長などを経て現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ビル・エモット 英エコノミスト誌元編集長