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「再建王」が描く日本復活計画

ウィルバー・ロス・WLロス・アンド・カンパニーCEOインタビュー

2012年10月17日(水)

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「再建王」の異名をとるウィルバー・ロス氏は、日本の産業競争力を評価する著名投資家の1人だ。日米交流団体、ジャパン・ソサエティー会長を務めるなど、日本への造詣が深いロス氏が見る日本再生のカギとは。

バブル崩壊から日本経済は長らく低成長が続いている。どのような手を打つべきか。

ロス:まず高齢化社会への対処だ。日本が世界で最も速く高齢化が進む国であることはみんな知っている。すでに全体の23.3%を占める65歳以上の人口が2030年には31.6%になる。必要なのは高齢者に長く働いてもらうことだ。

定年制度を見直し、高齢者を労働力として活用

 多くの企業には、60歳や65歳などで定年退職となる制度がある。しかし、65歳を過ぎても働きたいと思っている人はたくさんいる。これは2つの点から重要だ。

(写真:常盤武彦)

 1つは日本にとって頭の痛い年金問題。もし、高齢者がより長く労働力としてとどまれば、年金問題は改善する。もう1つは労働力人口についてだ。労働力人口の減少で成長できなくなるという懸念に対してプラスになる。高齢者に強制はできないが、もう少し長く働けるようにすることが大切だろう。

 次はエネルギー政策だ。原子力発電の存廃議論があるのは知っているが、即原発ゼロは薦められない。ゆっくりとフェーズダウンすることが重要だ。原発を止めて天然ガスや他の資源に転換する負担は日本にとってかなりのものになる。日本が輸出によって成長するのが難しい期間におそらくもう入っているからだ。米国経済は回復が遅れ、欧州もスロー。輸出が思ったように伸びない以上、より多くの資源を輸入するようになれば、貿易収支のバランスは日本経済にネガティブに働く。

 将来の貿易を考えると、日本はTPP(環太平洋経済連携協定)に参加する必要があると思う。カナダ、メキシコも加入を希望しているからなおさらだ。もし日本がそのTPPに入らなければ、それは危険なポジションだと言わざるを得ない。なぜなら資源や原料をたくさん輸入する必要のある日本にとって、貿易収支をバランスさせるためには輸出を伸ばさねばならないからだ。TPPの外にいればそれは難しくなる。

農業改革が最も重要

 もちろん、農業がハードルになるのは知っている。それでも政府は何らかの道筋をつけねばならない。小規模農家が合体し、規模を大きくすることにインセンティブを与えることが必要だ。大規模化で生産性が向上し、より効率的に農業を運営できるようになる。だから農業改革が最も重要だと思う。

 不幸なことに政治的に物議を醸すテーマだが、農家に重荷を背負わせないためには農業改革に対するインセンティブは不可欠だ。それは経済成長を妨げるものではない。日本が農業改革をやることを私は強く望んでいる。

コメント1件コメント/レビュー

ウィルバー・ロス氏はトランプ大統領のアドバイザーチームの一員だが日本についてまともな事を言ってるので安心した。(2016/11/11 12:32)

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「「再建王」が描く日本復活計画」の著者

細田 孝宏

細田 孝宏(ほそだ・たかひろ)

日経ビジネス 副編集長

1995年早稲田大学卒業。日経BPに入社し、日経ビジネス編集に配属される。日経アーキテクチュア編集、日経ビジネス・ニューヨーク支局長などを経て現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ウィルバー・ロス氏はトランプ大統領のアドバイザーチームの一員だが日本についてまともな事を言ってるので安心した。(2016/11/11 12:32)

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