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 60歳と30歳が組んで、新しい仕事を創る。

ライフネット生命保険は、30代の岩瀬大輔と60代の私とがタッグを組んでスタートした会社です。

 面白い!画期的だ!と言ってくださる方がたくさんいらっしゃるのですが、最初から世代の違うコンビで生命保険会社を創ろうと計画していたわけではありません。いや、むしろ偶然から始まったのです。

 じゃあ、私が創業を決めた理由は何か? 順番にお話しいたしましょう。

 2006年。私は、長年務めていた日本生命から子会社であるビル管理会社へ、役員として出向していました。同時に、当時の小宮山宏東京大学総長から声を掛けていただいて、非常勤の総長アドバイザーも務めていました。

実のところ、時間はたっぷりありました。

「遺書」のつもりで書いた『生命保険入門』

その時間を使って、保険業界での経験を元に、『生命保険入門』という本を書き上げました。保険業界の若手に伝えたいこと全てをつぎ込んだ本です。私にとっては生命保険業界への「遺書」のつもりでした。

出口治明・ライフネット生命保険社長(写真:丸毛透)

 言い残しておきたいことはすべて書きましたから、30年以上にわたって生命保険業界で働いた私は、これで死んだわけです。

 さて、遺書も書いたし、あとは何をしよう……と、ぼんやり思っていた3月のことです。

 昔からの友人から、電話が掛かってきました。
「日本の保険業界のことを知りたがっている人がいるんだ。レクチャーしてもらえないか。どうせ、暇だろう?」

 暇なことを見抜かれていた私は、二つ返事で請け負いました。

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