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「日本のリーダー」だけで終わるべきではない

最終回 日本で育ち、世界を変えられるリーダーを目指そう

2012年10月31日(水)

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 日本人はひょっとして、世界に出てやっていく自信がないのかもしれない、と思うことがあります。当社の目線で世界を見渡すと、日本人はもっと自信を持つべきだと強く思います。最終回は、P&Gのビジネスを通して見える、日本市場や日本人の、世界における立ち位置などについてお話しします。

桐山一憲(きりやま・はつのり)
米P&Gアジア統括責任者。1962年11月生まれ。85年同志社大学商学部卒業後、プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(現P&Gジャパン)入社。90年、支店長ナショナルチェーン統括、92年東京支店長。カナダ勤務を経て2000年に韓国で営業本部長就任。2002年、ノースイースト・アジア営業統括本部長、2006年グローバルスキンケアのバイスプレジデント(在シンガポール)などを経て、2007年プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン社長。2012年7月から現職。
(写真:福島正造、以下同)

 これまで私は、P&Gで「日本人初」という冠をつけられて紹介されることがとても多かったように思います。今の職も、「日本人初のP&Gアジア統括責任者」とメディアでは紹介されます。確かに私は日本人ですし、日本に対する誇り、日本人であることの誇りは当然持っています。ただ、日本人が日本法人の社長に絶対になるべきだと思っているわけではありません。

 それは、日本人では務まらないという意味ではありません。むしろ全く逆で、優秀な日本人であれば、日本以外の国でも社長が務まるに違いないと思うからです。確かに日本の仲間たち、あるいは部下たち、これから成長する若い人たちにとっては、まずは日本のリーダーになるということが第1のステップとして大きな目標ではあるのかもしれません。

 でも、英国のリーダーを目標にしてもいいですよね。そうでなければ、せっかく当社のように世界で事業展開をしている会社ならではの仕事、あるいはやりがいのある仕事の良さを味わえなくなってしまいます。「日本人社員よ、世界の市場に覚悟を持ってやってこい、成果を出しにこい」と思っています。日本人は世界のどこに出て行っても間違いなく活躍できると思うので、ぜひ挑戦をしてほしい。優秀な人を重要なマーケットに配置して、タフな仕事をしっかりと請け負わせることで、会社もより強くなるでしょう。

世界の幹部候補リストに、たまたま日本人がいた

 私の後任の日本法人社長には、奧山真司社長が就任しました。彼は、日本人だから社長に選ばれたというわけではありません。民主主義国家の日本は、基本的には自由な市場です。ですから、このマーケットを任せられる人は誰だと問われたら「世界中のAクラスの人たちのデータがすべてそろっているので、そこから選びます」と答えます。その中にたまたま、奧山社長の名前が挙がっていたのです。名前が挙がってもいないのに、日本だから日本人社長にするなどということは、本末転倒の判断だと言えるでしょう。

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「「日本のリーダー」だけで終わるべきではない」の著者

広野 彩子

広野 彩子(ひろの・あやこ)

日本経済新聞社NAR編集部次長

朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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