• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

仕事人間ばかりでは、組織が丸ごとダメになる

多様な議論の応酬が組織を強くする~出口治明編

2012年11月6日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 前回もちょっとお話ししましたが、人生において仕事の占める割合は、せいぜい3割程度です。家族や恋人との営み、友人との語らい、そして個人の楽しみのほうがはるかに大きな割合を占めるはずです。

出口治明・ライフネット生命保険社長(写真:丸毛透)

 そう言うと「仕事を舐めているのか!」とお怒りになる方もいらっしゃるかもしれません。「すべてを仕事に捧げるくらいじゃないと、本当にいい仕事はできないぞ!」と思っていらっしゃる方もいるでしょう。

 でも、私に言わせると、「仕事が人生の全てだ」というほうが認識としては「甘い」と思うのです。

 現実に生きていて、仕事が人生の100%であるわけがありません。ところが「仕事が人生の全てだ」と考えると、自分の個人的な趣味嗜好や価値観、好き嫌いなど、仕事に本来関係ないはずの思考を、仕事に持ち込もうとするようになります。つまり、悪い意味での公私混同が始まるのです。

経営に「趣味や好き嫌い」が持ち込まれる

 業績の悪くなった会社のトップの様子をうかがうと、経営のプロフェッショナルとしての経営判断ができず、趣味で経営をこなしているというケースが少なくないのです。経営で重視すべき数字やファクトやロジックではなく、世間体や自分の好みや、うらみつらみ、こういったもので経営を判断しているのです。それではうまくいくはずはありません。

 そして、このように自分の中途半端な価値観や趣味嗜好を経営に反映する人は、往々にして仕事人間であり、「仕事が人生の全て」と言い切ってしまう人だったりするのです。

 また、「仕事が人生の全て」派の人は、実は自分の趣味嗜好を経営に織り込んでしまうため、自分とあうんの呼吸で仕事をできない人をすぐに排除してしまいます。

 すると、どうなるか? 

 組織が同質化します。ダイバーシティ=多様性が失われます。残された人にはきわめて居心地のいい場所になりますが、外部からの知的な刺激がどんどん失われて行きますから、組織が丸ごとダメになります。

コメント6

「60歳と30歳で会社をつくる」のバックナンバー

一覧

「仕事人間ばかりでは、組織が丸ごとダメになる」の著者

出口 治明

出口 治明(でぐち・はるあき)

ライフネット生命保険会長兼CEO

1948年生まれ。京都大学を卒業後、日本生命保険に入社。同社を退職後、2006年にネットライフ企画設立、代表取締役就任。2008年にライフネット生命保険に社名変更。2013年6月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長