• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

クルマ離れの若者に届く広告は、ありえるか?

電通CDC 岸勇希氏 第2回

2012年11月2日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

(前回から読む

岸 勇希(きし・ゆうき):電通CDCクリエーティブ・ディレクター/次世代コミュニケーション開発部専任部長。東京大学講師(2011-2012)。
1977年、名古屋市生まれ。東海大学海洋学部水産学科卒業。早稲田大学大学院国際情報通信研究科修了。2004年、電通に入社。中部支社雑誌部、メディア・マーケティング局を経て、06年10月より東京本社インタラクティブ・コミュニケーション局クリエーティブ室へ。08年より現職。
広告の企画・制作に限らず、企業の商品開発や事業デザイン、空間・施設プロデュース、アーティストのプロモーションや作詞、テレビ番組の企画・制作など、幅広くクリエーティブ業務に携わる。最新の仕事に、トヨタ自動車「AQUA」キャンペーン。商業施設「東急プラザ表参道原宿」のプロデュース、「すみだ水族館」の展示演出、フジテレビ「にっぽんのミンイ」企画、演出などがある。カンヌ国際広告祭金賞をはじめ、グッドデザイン賞他、国内外の賞を多数受賞。著書に『コミュニケーションをデザインするための本』(電通選書)。(写真:中村 治、以下同)

:車に対する意識の変化で、少し前に衝撃的な調査があったんです。首都圏の女子大生を対象にしたアンケートで「彼氏に乗ってほしい車」の第1位が、なんとフィットという結果でした。もちろんフィットも素晴らしい車ですが、このランキングには驚きました。

「ちょっと車でベイブリッジに行かない?」といったバブル世代からすると、「えっ?」ですね。

:学校に迎えに来られるにしても、今はフェラーリだとか、ポルシェだとかで来ようものなら、「空気の読めない恥ずかしい大人」と言われてしまう。メルセデスだって、「うわ、ベンツで来たよ」と、引かれてしまうのだそうです。

それ、ウソかと思いましたが、日経ビジネスオンラインで連載中の「フェルディナント・ヤマグチの慶大生と走りながら考える」でも、まさに同じことがレポートされていました(記事はこちら)。

:そうなんです。「メルセデスって高級車よね」ではなくて、「こんな時代に燃費が悪い車ってどうよ」とかって。

うう。しかし、まともなことを。

:アンケートではこういう結果になりつつも、実際にそれなりの車で迎えに行ったら、それはそれで、喜びそうな気がするあたりも、今っぽい感じなんですけどね(笑)。

微妙な判断が必要なんですね。

:いずれにせよ、この辺の微妙さを読み解くことも、僕らの仕事では重要なことだと思っています。

「広告しなくても売れるクルマ」をどう宣伝するか

:余談ですが、先日あるパーティーで外資の高級スポーツカーメーカーの役員とお会いした際に、ちょうどこの話になりました。「どうしたらいいかなぁ?」と相談されたので、冗談で「アイドリングストップを付けたらいいと思います」とお答えしたら、皆さん大爆笑でした(笑)。

そのような車をめぐる意識変化の中で、トヨタ自動車の「アクア」の広告では、クライアントから“挑戦状”を出されたと岸さんは言われましたね(前回参照)。

:「アクア」は、大人気車種のプリウスをコンパクトに、そしてさらに進化させたような先進的なクルマです。世界一の低燃費は環境にも優しく、価格もハイブリッド車としては安い。「もしかしたら、広告を打たなくても売れるのではと思っています」と、クライアントが自信を持って言うのも納得がいきました。

 ただ、広告に携わるものとして、「真に優れた商品なら広告はいらないのでは?」という“挑戦状”に対しては、何が何でもその必要性を証明したいと強く思いました。そこで二つの戦略を提案することにしました。

コメント3

「“ジョブズなき会社”のCD論」のバックナンバー

一覧

「クルマ離れの若者に届く広告は、ありえるか?」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官