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1時間目 なぜお金がいるのか? 貨幣の本質から哲学する

2012年11月30日(金)

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<ゼミのメンバー>
小川先生:42歳、市民との対話をこよなく愛する哲学者。
兼賀大治:56歳、お金が一番大事だと思っている投資が趣味のサラリーマン。
大飯奈弥美:30歳、消費と貯蓄の間で揺れる独身のキャリアウーマン
新実三郎:35歳、知的で現実主義的なビジネスマン。

 デフレ、減収、年金危機、貿易赤字、財政赤字…、とパッとしない話題が続く日本。これらを解決するために金融緩和、財政出動、消費税増税、年金給付の繰り上げが実施され始めていますが、いっこうに変わる気配が見られない。はたして有効な対策とはどのようなものか。

 それを考えるにはおカネの本質を理解することが欠かせない。おカネを哲学的に考察するのが本コラム。筆者は伊藤忠商事のサラリーマンからフリーターになり、そして市役所勤務を経て哲学者になった異色の経験を持つ小川仁志さん。本コラムは『日経マネー』の熱血教室「お金の哲学」と連動しています。

小川:このゼミでは、お金の本質について皆で議論してみたいと思います。主に『日経マネー』2013年1月号の151ページにある「お金の哲学」で私が取り上げたドイツの哲学者、ゲオルク・ジンメルの著書『貨幣の哲学』を題材にします。それでは早速ですが、皆さんはお金の役割についてどのように考えていらっしゃいますか?

ゲオルク・ジンメル(1853~1918)
ドイツの哲学者、社会学者。個人と社会の関係にこだわって、社会科学の確立に努めた。『貨幣の哲学』は1900年に執筆。

兼賀:お金は生きるための手段でしょう。しかも私にとっては一番大事な手段ですね。

大飯:私にとっても生きるための手段ですけど、手段であるお金を貯めまくることにどれだけの意味があるのか、ちょっと悩んでます。

新実:僕はもう少し大局的にとらえてます。つまり、お金というのは社会を円滑に運営するための発明品なんですよ。その仕組みの中で僕らは踊らされている。

小川:なるほど。皆さんそれぞれの考えをお持ちのようですね。でも、共通しているのはお金が手段であるという点ですね。新実さんも、社会を円滑に運営するための手段だという点は否定されないでしょ?

新実:それは否定しません。ただ、他の手段とはちょっと異質だと思うんです。たとえば、車は人が移動したり、物を運搬するための手段ですが、誰もが必要とするものではない。ところがお金は全員が必要とするものですよね。ここに何か違いがあるように思うんです。だから仕組みっていったんですけど。

価値が細分化され交換可能になった完全な形

小川:それはジンメルの言葉でいうと「分化のもっとも完全な併存」ということですね。つまりジンメルは、私たちのもつ様々な価値が細分化されていって、交換可能なものになったその完全な形を貨幣と呼んでいるわけです。

大飯:貨幣は交換の手段として、もっとも普遍的なものだということですか?

「元フリーターの哲学者 小川仁志の「お金の哲学」熱血ゼミ編」のバックナンバー

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「1時間目 なぜお金がいるのか? 貨幣の本質から哲学する」の著者

小川 仁志

小川 仁志(おがわ・ひとし)

徳山工業高等専門学校准教授

台湾の民主化運動に啓発され、伊藤忠商事を退社し、アルバイト生活をしながら司法試験を目指す。その後、名古屋市役所に勤務、哲学を目指すため社会人大学院に通い、博士号を取得。2007年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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川野 幸夫 ヤオコー会長