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安倍発言と株価の行方

孤高のストラテジスト、別府浩一郎氏に聞く

2012年12月4日(火)

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 安倍晋三・自民党総裁が主張する財政金融政策に、市場は株高・円安で反応した。だが、日銀の独立性を毀損する「危険なリフレ政策」という批判も高まっている。果たして、株式市場は今後、どう推移するのか。1980年代から株価の底流を見抜き、その「眼力」に定評があるスフィンクス・インベストメント・リサーチ代表取締役ストラテジストの別府浩一郎氏に聞いた。

(聞き手は金田信一郎)

選挙がどうなろうと株は上がる

「次の首相」の最右翼である安倍氏が「インフレターゲット」や「日銀法改正」、「建設国債の直接引き受け」に言及したことで株価が上昇しました。こうした動きをどう見ていますか。

別府:異常な動きではあるんですが、取り立てて騒ぐほどのことでしょうかね。

では、安倍氏の政策は「当たり前」のことなんでしょうか。

別府:いや、今の経済状態で、市場にカネを流してもまったく意味がありません。今の日本経済は、「借り方」をどう活性化するかにかかっています。「起業家になりたい」という生命力のある人が出てこないと、金融政策をいくら打っても解決策になりません。

 安倍氏の政策は旧来型の「ばらまき」ですし、原発事故から何も学ばず、また再稼働させることに前向きな姿勢をとっている。信じられないほど、時代に逆行している発想じゃないですかね。

そうすると、株価上昇は一時的な現象ですか。

別府:まあ、3月にかけては上がるでしょうね。

え、これからも上がるんですか。

別府:いや、誰が首相になろうが、来年3月にかけては、株価が上がっていくと思います。要するに、選挙によって自民党政権になろうが、第三極が躍進しようが、そうなるということです。

 このグラフを見てください。民主党政権になってからの株価の推移を見れば、11月に安値を付けて、そこから3月にかけて上昇して、3月末は高値で終わっていることが分かります。2011年は3月に大震災が起きたので、若干のブレはありましたが、この傾向は毎年、繰り返されています。もちろん、ここ数年は米国の金融緩和策による株高も影響していますが、それだけでは、毎年のように同じ動きが繰り返されている説明にはなりません。

TOPIX週次ローソク足チャート

財界とのつながりが薄いと言われた民主党政権下でも、こうした株価の動きが起きたのだから、今後も起きるはずだ、と。

別府:要するに、日本企業にとって、期末の株価水準はきわめて重要だということです。だから、春までは良い経済ニュースが出てきて、夏から秋にかけて悪いニュースが流れる。民主党政権の間も、こうした動きが続いたわけですから、選挙結果がどうなろうと、これから3月にかけて株価は上がるでしょう。

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「安倍発言と株価の行方」の著者

金田 信一郎

金田 信一郎(かねだ・しんいちろう)

日経ビジネス編集委員

日経ビジネス記者、ニューヨーク特派員、日経ビジネス副編集長、日本経済新聞編集委員を経て、2017年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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