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iPhone、5年後を見極める

NTT 鵜浦博夫社長インタビュー

2012年12月12日(水)

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 11月、NTTドコモの携帯電話加入者数がついに減少に転じた。「iPhone無し」での孤軍奮闘は今後も続くのか。一方固定通信分野では光ファイバー通信回線でKDDIによる猛攻撃を受けている。携帯と固定の両方から挟み撃ちにあう通信のガリバー、NTTグループの司令塔は何を考えるのか。

米グーグルや米アマゾン・ドット・コム、米フェイスブックなどインターネットの最上位層から提供されるサービスや、米アップルのiPhoneのような強力な端末に付加価値が移り、回線を提供するだけの通信会社(キャリア)のビジネスは土管化が進んでいます。

鵜浦博夫(うのうら・ひろお)
(写真:村田 和聡)

 世界中のキャリアが次にどんなビジネスをやっていくのか模索しています。携帯電話会社はARPU(1契約当たりの月間平均収入)が上がることを前提に競争を続けていますが、今のようなビジネスはいつまでも続かないでしょう。

 キャリアはまるでアップルや(韓国)サムスン(電子)の代理店のようになっている。将来の利益を当て込んで、安く端末をばらまいているようなものです。

 グーグルやフェイスブックのようないわゆるOTT(Over The Top)と呼ばれる企業はそもそも通信回線などどこでもいい、ネットワークフリーの状態でサービスを提供したいと思っています。さらに、これらのプラットフォームの上でコンテンツを提供する人々は、OS(基本ソフト)さえフリーでやりたい。

 ではユーザーはどうか。端末からもフリーでありたいというのが本意だと思います。

 ネットワークも、OSも、端末もフリーになるという動きが普遍的なテーマとしてあります。次のステージではそれに注意しなければなりません。

 iPhoneを扱っていないNTTドコモを除けば、日本では他の2社が同じiPhoneを扱って、同じモバイル高速通信規格であるLTE(ロング・ターム・エボリューション)を売っている。世界でも一足先に、先ほど申し上げた状況に日本は突入し、次のビジネスモデルをいち早く考えなくちゃいけない状況に直面しています。そんな中で我々を含めた3キャリアが三者三様にどういう得意分野、自分たちのビジネスモデルをどこで作るかを模索しています。

ドコモの変身

NTTドコモはレコード会社や通販会社、野菜の宅配会社などを傘下に入れ、総合サービス会社に変身する意向のようです。

 ドコモだけでなく、あらゆるキャリアが志向している。通信キャリアの独り相撲では難しい。

 ただし現時点ではドコモの加入者にサービスを提供するためにやっています。まだネットワークの競争があるし、利益が出る以上そういったやり方を否定しません。しかしいずれ違った形にしていかないといけないでしょう。

 サービスを提供する会社はドコモだけでなくソフトバンクやauの利用者にも提供したいでしょう。特定のキャリアにぶら下がっているビジネスなど誰もやりたくない。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で特定のキャリアだけサービスを展開したいところなどいない。どんどん離れていくだけですよ。

 ドコモは事業会社ですからは目先の戦いをする必要があります。ただ、持ち株会社としては次の戦いにも備えたい。その方向性に合う様々なアクションをとっておく必要があります。

コメント1件コメント/レビュー

NTTには他の2社にない国営であった良き蓄積を活かして、(それだけ民営企業として競争の平等性に配慮が要求されるが)優れた国際企業に成長されることが期待される。(2012/12/12)

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「iPhone、5年後を見極める」の著者

小板橋太郎

小板橋太郎(こいたばし・たろう)

前日経ビジネス編集委員兼副編集長

1991年立教大学文学部史学科卒、日本経済新聞社入社。整理部、社会部、産業部などを経て2011年から日経ビジネス編集委員。現在は日本経済新聞社企画報道部デスク

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

原 隆

原 隆(はら・たかし)

日経コンピュータ記者

宮崎県出身。お酒が好きです。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

白石 武志

白石 武志(しらいし・たけし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社編集局産業部(機械グループ)、京都支社、産業部(通信グループ、経営グループ)を経て、2011年から日経ビジネス編集部。現在は通信、半導体、家電業界などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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NTTには他の2社にない国営であった良き蓄積を活かして、(それだけ民営企業として競争の平等性に配慮が要求されるが)優れた国際企業に成長されることが期待される。(2012/12/12)

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