• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

2時間目 貯金って意味があるの? 「エートス」から考える

2012年12月25日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

<ゼミのメンバー>
小川先生:42歳、市民との対話をこよなく愛する哲学者。
兼賀大治:56歳、おカネが一番大事だと思っている投資が趣味のサラリーマン。
大飯奈弥美:30歳、消費と貯蓄の間で揺れる独身のキャリアウーマン。
新実三郎:35歳、知的で現実主義的なビジネスマン。

 長期間のデフレ状態が続き、ついに金融政策が総選挙の争点にまでなったニッポン。安倍首相の誕生を前に早くも為替・株式市場は前に動き出した。一方で約1000兆円に上る財政赤字、貿易赤字は単月で1兆円の水準と将来を不安にさせる材料が増えている。実生活でも今年の冬はボーナスが減少と冴えない状況にある。国も個人もおカネの不安から逃れることができるのか。

 それを考えるにはおカネの本質を理解することが欠かせない。おカネを哲学的に考察するのが本コラム。筆者は伊藤忠商事のサラリーマンからフリーターになり、そして市役所勤務を経て哲学者になった異色の経験を持つ小川仁志さん。本コラムは『日経マネー』の熱血教室「お金の哲学」と連動しています。

小川仁志氏

小川:今日はおカネを貯める理由について考えてみましょう。最近のニュースを見ていると、つくづく私たちはおカネを貯めなくなってしまったんだなと感じますね。国の予算の足りない分を借金で補う特例公債も、今後自動で更新するっていいますし、安倍政権は景気対策のために国債の発行枠を撤廃する方針です。GDP(国内総生産)の倍以上の約1000兆円も公的債務があるのに。

兼賀:右肩上がりの時はそれでもよかったんでしょうね。いつか返せるって希望がありましたから。それに実際返せたわけですよ。

大飯:でも、今は「借金大国」になっていますよね。

新実:建設国債なんて名前がついているように、昔は国を発展させるために借金したわけだけど、今は発展のためじゃなくて社会保障費が足りないからやむなく借金しているわけでしょ。だから返せるかどうかという問題じゃないんだよね。

大飯:だとすると社会保障費を削るか、財源を別に確保するかですよね?

新実:社会保障費を削るのは小泉政権の時に懲りたから、消費税を上げるという選択をしたってことさ。

兼賀:社会保障費っていうけど、個人個人が若い時からきちんとおカネを貯めておけば、そんなに国に頼る必要はないんだよ。自分のことは自分で守るしかない。先生、そんなことくらい学校で教えないんですか?

小川:たしかにおカネの教育は欠けていますね。その意味でも、ぜひ中高生にもこの連載や『日経マネー』の連載を読んでもらいたいんですが。

大飯:国もそうだけど、個人も若い人が平気で借金する時代になっていますね。

新実:一時期ノンバンクの返済不能者が出て問題になったね。闇金とか。

小川:皆さんは個人の借金についてどう思いますか? 若い時はやりたいことを重視すると、どうしても借金することになるわけですが。

大飯:借金はいけないと思いますけど、おカネを貯める必要があるかといわれると悩みます。先生のおっしゃるように、今しかできないこともあるわけですし。

新実:でも、いざという時のためにある程度は貯めておく必要があると思うけど。

コメント0

「元フリーターの哲学者 小川仁志の「お金の哲学」熱血ゼミ編」のバックナンバー

一覧

「2時間目 貯金って意味があるの? 「エートス」から考える」の著者

小川 仁志

小川 仁志(おがわ・ひとし)

徳山工業高等専門学校准教授

台湾の民主化運動に啓発され、伊藤忠商事を退社し、アルバイト生活をしながら司法試験を目指す。その後、名古屋市役所に勤務、哲学を目指すため社会人大学院に通い、博士号を取得。2007年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「絶対これしかありません」というプランが出てきたら、通しません。

鈴木 純 帝人社長