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団地好きの、団地好きによる、団地に住むためのサイト

「団地R不動産」の千葉敬介氏に聞く

2013年1月8日(火)

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 団地物件だけを紹介する不動産情報サイト「団地R不動産」をご存知だろうか。全国の団地物件を運営担当者自ら取材し、エッジの立った部屋のみを選りすぐった専門サイトである。「ノスタルジーの中に住まう」「庭とともに暮らす」「丘にそびえる城」――。サイトに並ぶ物件は、いずれもクセがあるが、魅力のあるものばかり。団地を愛する担当者の主観が思いきり込められた物件紹介文も、来訪者の心をとらえている。

 2011年12月にサイトを開設して以降、団地ファンのみならず、メディア関係者などからも幅広い注目を集め、アクセスを増やし続けている。この一風変わったサイト、実は不動産業界では有名な「東京R不動産」の運営メンバーが立ち上げた。昨年11月には書籍も出版した団地R不動産の千葉敬介氏に、サイトと団地の魅力を聞いた。

(聞き手は蛯谷 敏=日経ビジネス)

団地専門の物件紹介サイトとは、またユニークなサイトですね。

千葉敬介(ちば・けいすけ)氏
1972年東京生まれ。95年東京都立大学(現首都大学東京)工学部建築学科卒
建築事務所勤務の後、グラフィックデザイン、Webデザイン、CG、映像制作などに携わり、2004年に「東京R不動産」に参画。東京R不動産では、不動仲介の仕事をする傍ら、2007年に「密買東京」というECサイトを開始。2011年12月に「団地R不動産」をスタート。2012年11月には『団地に住もう!東京R不動産』を出版した。(写真:村田 和聡、以下同)

千葉:もともとのきっかけは、東京R不動産がベースにあるんです。このサイトで紹介している賃貸物件は普通とはちょっと違っていて、大衆受けはしないけど、良さが分かる人には分かる的な物件が多いんです。

 例えば、間取りがすごく狭いんだけれど、窓から素敵な桜並木が眺められたり、もともとは倉庫として使っていた天井の高い物件だったり、築50年の戸建てだけど、内装を自由に変えられたり。仲介する僕ら自身の「何かいいな」という感性を頼りに、物件の魅力を一人称で語り伝えていくのがコンセプトなんです。決して万人受けはしないけれど、琴線に触れた人には借りてもらえる。2003年頃から始めて、結構な認知を得たんですが、このサイトで物件探しをしている過程で、面白い団地物件がいくつかあったんですね。

 これは肌感覚なんですけれど、僕らがいいなと思う団地なら、同じように評価してくれるお客さんは結構いるだろうという手応えがありました。団地だけを特集して、うまく魅力を見せられれば、潜在的な需要を開拓できるのではないかと、何となく感じていたんです。

 そんなことを考えていた時に、東京R不動産の創業メンバーの1人である馬場正尊が、京都市伏見区の観月橋団地で再生プロジェクトを始めたんですね。(詳細はこちら)。このプロジェクトを見ていて、団地ってやっぱり魅力があるじゃないか!ということになりまして。サイトを始めてみることにしました。

団地の魅力って、どんなところにあるんでしょう?

千葉:団地と一言でいっても、実は様々な形があるのですが、僕らがイメージしているのは古い公営住宅が近いです。その魅力は全てを語り尽すことはできないと思うんですが、まず建物としてすごく魅力的だと思っています。

 何ていうんですかね。飾らないというか。いわゆるモダニズムを純粋に追いかけて作った建物という感じでしょうか。余計なものを削ぎ落とした、素朴な佇まいの形にものすごく惹かれますね。水平、垂直、幾何学的で、至ってシンプル。多少素っ気なさすぎる面もありますが、全然飾らないところが、僕にとってはすごく魅力的に映ります。

コメント3件コメント/レビュー

 住人としての管理組合業務・他住民との共同生活的配慮の側面=戸建住宅にはない側面の認識紹介・啓蒙も必要と思います。賃貸の場合は管理業務側面はないのでしょうが...。(2013/01/08)

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「団地好きの、団地好きによる、団地に住むためのサイト」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

 住人としての管理組合業務・他住民との共同生活的配慮の側面=戸建住宅にはない側面の認識紹介・啓蒙も必要と思います。賃貸の場合は管理業務側面はないのでしょうが...。(2013/01/08)

実に面白い。同じ物件も世代変わればここまで趣味が変わるものとは(笑)。(2013/01/08)

 私は小2の時(S48)に神戸の須磨にある団地に引越し、そこで32歳まで過ごした。入居者は神戸の重厚長大産業の担い手(四国・九州出身者が多かった)が多く、その子供である我ら世代の「故郷」は団地とっても過言ではない。その団地も中心にあった市場が閉鎖され、商店街もかつての活気は無く、今は閑散としている。 問題は賃貸の公団住宅(懐かしい)が少なく、殆どが分譲マンションと一戸建てであり、流動性の無さ(購入者の親世代がそのまま住み、子供世代は出て行く)から団地全体が高齢化していることだ(たまに出る中古物件は価格が安いので若い家族が買うが、絶対数が少ない)。 建築されてから40年が過ぎようとしている今、マンションの建替えの動きが出てくるとは思うが、現在住んでいる高齢者には負担する力が無い者が多い。また、その世代は現在70歳を超えており、今後確実に消滅していく。 比較的敷地に余裕があるので、戸数を倍にして(容積を増やし鵜)新規販売し、その売り上げで現居住者の持ち出しを無くす方法があるが、経済の冷え切った今、それも難しいかもしれない。また、建て替えの間の仮住まいの問題もある。 記事にあったように、古き佇まいを活かし(内部をリフォームし)そのまま住むにしても、一戸の平均面積が60?程度なので、現在の基準では2LDKでも狭いだろう。そうすると新婚夫婦くらいしか住めず、定住性という面では疑問が残り、地域コミュニティの再生は難しい(昔は3LDKで家族4人でも広いと思ったが…)。 今は両親共々この団地を離れてしまったが、私にとってはここは故郷であり、いつまでもあってほしい原風景である。   (2013/01/08)

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三品 和広 神戸大学教授