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部署と全社の板挟み! スピルバーグの回答は?

「プライベート・ライアン」(1998年 スティーブン・スピルバーグ監督)

2013年1月10日(木)

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今回もよろしくお願いします。

押井:これまで古い映画とかが多かったんで、今日は比較的新しい「プライベート・ライアン」の話を。

 (スティーブン・)スピルバーグの戦争映画って他にもいくつかあるけど……「インディ・ジョーンズ」とかはもちろん戦争映画と言わないよ? 別にドンパチがありなしってことじゃないから。例えば「シンドラーのリスト」、あれだって戦争映画なんです。

はいはい。

押井:スピルバーグの映画は大別すると2つの系統しかないんです。その一つが「E.T.」とか「インディ・ジョーンズ」とか、いわゆるエンタメコテコテ児童映画。彼は子供しかテーマがないから、子供の映画ばっかり。最近は特に児童映画に走ってるけどね。

 で、もう一つの系統が人権映画と言われてるものなんだけど、実はその範疇に戦争映画が入ってるんです。人権映画という大きなカテゴリがあって、その中に戦争映画が押し込まれてるんだよ。それが彼の面白いところというか、一種の詐術なんだけど。

普通は戦争映画と言ったらエンタメですよね。

押井:そうなんだけど、でも彼の場合は賞狙いに行くような人権映画を取るときに戦争というシチュエーションが入ってくる。たぶんこれを指摘した人間はあんまりいないと思う(笑)。でも言われてみればそのとおりでしょ。

どうしてなんでしょうか?

押井:それはズバリ、彼がユダヤ系だから。これはアメリカの監督を考えるときには必須の要件でもあるんです。明らかに「この人はユダヤ系だな」というのがわかるときがある。それは監督だけじゃなくてプロデューサーも。そういうときは必ずある種の政治的なバイアスがかかってると考えて間違いないんです。

マイノリティが作ったハリウッド

押井:もともとハリウッドというのはユダヤ人が作った業界であり、業種なんです。そのハリウッド映画に政治的バイアスがかかってるというのは、根っこにはユダヤ問題があるわけ。例えばアカデミー賞で時々とてつもなく渋い映画がオスカーを取ったりする。それはハリウッドの良心と言われてるけど、実は違うんです。そんなのは良心でもなんでもなくて、そういう政治のバイアスがかかってるということを隠蔽したいから。ハリウッドはエンターテインメントの王国ということになってるけど、実際は以前話した赤狩りの話なんかもそうだけど、政治的なものによって作り上げられた業界でもあるんです。アルドリッチなんかは、そのことにとっくに自覚的だった監督だよ(編注:アルドリッチの回はこちら)。

ハリウッドではみんなそうなんですか?



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押井守監督、「公開不可」のトークイベント開催!

「Howling in the Night 2013~押井守、《戦争》を語る」

 「押井守が現実の戦争について語る」というコンセプトのトークイベント、すっかり毎年恒例となり、今年で12回目を迎えることとなりました。出演はいつもと同じく、次回作に向けて鋭意準備中の映画監督・押井守氏と、ニュース番組でおなじみの軍事コメンテーターであり、また「岡部ださく」のペンネームで文筆業でも活躍中の軍事評論家・岡部いさく氏。毎回「内容を活字に残さない」という条件での対談のため、他のメディアでは内容を知ることはできません。当日来た人だけが聞くことができる、抱腹絶倒興味津々のロングトーク、押井監督や岡部さんのファンの方も、そうでない方も、ぜひ足をお運びください。

 毎年、2月26日に開催して「226イベント」として親しまれてきた当イベントですが、今回は押井監督の新作撮影スケジュールと重なってしまったため、約一カ月前倒しでの開催となります。ご注意ください。

 今回のゲストは超大物を予定しておりますが、都合により「当日発表」とさせていただきます。ご期待ください。

開催概要

タイトル:「Howling in the Night2013~押井守、《戦争》を語る」
出演者:押井守、岡部いさく
ゲスト:シークレット(当日会場で発表)
期日:2013年1月27日(日)17時開場 18時開演 21時頃終演予定
場所:アカデミーヒルズ49
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49F
入場料: パンフ付き前売4000円/当日4500円(各税込)
主催:有限会社グラナーテ/パックスヤポニカ製作委員会
協力:森ビル株式会社

チケット

ローソンチケットにて発売中:Lコード【34218】

問い合わせ

有限会社グラナーテ内 パックスヤポニカ製作委員会事務局
TEL&FAX:03-6804-8215
   MAIL:info@granaten.co.jp
URL:http://www.granaten.co.jp/hn/

コメント15

「押井守監督の「勝つために見る映画」」のバックナンバー

一覧

「部署と全社の板挟み! スピルバーグの回答は?」の著者

押井 守

押井 守(おしい・まもる)

映画監督

1951年生まれ。東京都出身。大学卒業後、ラジオ番組制作会社等を経て、タツノコプロダクションに入社。84年「うる星やつら2」で映像作家として注目を集める。アニメの他に実写作品や小説も数多く手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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