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藻谷兄に聞く「リフレ策の正体」

「アベノミクスは陳腐で空虚です」

2013年1月9日(水)

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 円安と株高を生んだと称賛される「アベノミクス」だが、それは何の新味もない「失政」の焼き直しだった――。日経ヴェリタス「人気アナリストランキング」の常連として知られる藻谷俊介スフィンクス・インベストメント・リサーチ代表取締役エコノミストが、安倍政権が打ち出す政策の本質に迫る。

(聞き手は金田信一郎)

安倍晋三首相の発言と経済政策で、円安と株高が起きたと言われます。本当に経済は良くなるのでしょうか。

「無制限にやれば良くなる」のウソ

藻谷:ちょっと、アベノミクスはどうかと思いますよね。国土強靭化のために公共投資を増やし、一方でマネーを供給して流動性を高めるという。それは、どっちも過去、やってきたことじゃないか、と。それで経済が良くなるんだったら、とっくに良くなっているはずですよ。

藻谷俊介(もたに・しゅんすけ)氏
スフィンクス・インベストメント・リサーチ代表取締役エコノミスト。
1962年生まれ。85年東京大学教養学部卒業。住友銀行、ドイツ銀証券を経て96年に独立。日経ヴェリタス「人気アナリストランキング」の常連

 まるで、これまで何もやってこなかったかのように言う。その上、「外国人が期待している」というストーリーまで作ってしまって。単なる参院選に向けたパフォーマンスじゃないかとさえ思ってしまいます。

 「10兆円規模」と言っても、真水(経済政策のうち政府が直接負担する財政支出)がどれぐらいか分からないし、(政策の)実体も分からない。言えることは、過去に真水で10兆円を超える景気対策が打たれてきたが、経済が回復しなかったという事実。それで、今更なんなのだろう、と思いますね。

 つまり、「リフレ論者」と呼ばれる人たちの発言で、私が理解できないのは、「無制限にやり続ければ、いつかは良くなる」みたいな、極めて危なっかしい議論をしていること。しかも、最終的にどれぐらいやるのか、彼らは正直言って計算できていないわけです。こういうものに「政策」という名が付くのか、という気すらします。

 ただ、それを応援する人がいるのは確かです。干上がってきたゼネコンとか、厳しい経営状態の業界にしてみれば、すごくありがたい。消費税を引き上げたい財務省も、とりあえず目先だけでも景気が良くなれば、別にデフレ退治なんてできなくてもいいじゃないか、と。周りに「リフレ論者」のサポーターがたくさんいるのは分かるんだけど、政策の中身が非常に空虚だという気はしますよね。

コメント19

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「藻谷兄に聞く「リフレ策の正体」」の著者

金田 信一郎

金田 信一郎(かねだ・しんいちろう)

日経ビジネス編集委員

日経ビジネス記者、ニューヨーク特派員、日経ビジネス副編集長、日本経済新聞編集委員を経て、2017年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士