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「3人に1人は寝たきり」の時代へ、増える40代の要介護予備軍

大江隆史・日本ロコモティブシンドローム研究会委員長に聞く

2013年1月10日(木)

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医療費が膨れ続けている。厚生労働省によれば、国民の年間医療費は37兆円を突破し、国民所得の1割を超えた。国も後発医薬品の普及促進など様々な抑制策を打ち出しているが、体の弱い高齢者の絶対数が増える中、目に見えた効果は現れていないのが実情だ。そんな状況で、「近い将来、さらに多くの『寝たきり老人』が生まれかねない」と警鐘を鳴らす医師が千葉県柏市にいる。名戸ヶ谷病院(千葉県柏市)の大江隆史院長だ。全国に4700万人いると推計される「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)の現状と対策を聞いた。(聞き手は荻島央江=フリーライター)

近い将来、さらに「寝たきり老人」が増えかねない、というのは本当か。

大江:本当だ。現代人の足腰は我々が想像する以上に弱っている。加齢に伴い骨や筋肉、関節などの運動器が老化すると、やがて「立つ」「歩く」などの動作が容易でなくなり、最終的に要介護となる危険性の高い状態になっていく。

4人に1人は足腰が悪くて要介護に

足腰が弱って寝たきりになるなど、よほど不摂生をしている一部の人だけではないのか。

大江隆史(おおえ・たかし)氏
名戸ヶ谷病院(千葉県柏市)院長、東京大学非常勤講師。85年東京大学医学部卒業。整形外科、特に手外科を専門にしつつロコモティブシンドローム研究にも邁進する。日本ロコモティブシンドローム研究会委員長のほか、ロコモチャレンジ!推進協議会副委員長も務める。

大江:大きな誤解だ。運動器の疾患で要介護となる危険性の高い状態になることを「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群、ロコモ)と呼ぶが、現在、該当者は予備軍を含め、全国に4700万人いると推計されている。要介護になる人の4分の1は、運動器の疾患が原因だ。

予備軍が全国に4700万人ということは単純計算で、国民の3人に1人以上が寝たきりになりかねないというわけか。寝たきりになるきっかけは、脳卒中や心疾患などではないのか。

大江:高齢者や現役のビジネスパーソンの中にも、そう考える人が多い。脳や心臓に比べ、足腰の衰えは生命に直接関わらないから、対策に真剣に取り組まない傾向も強い。脳卒中や心疾患も危険だが、ロコモも同じくらい中高年が警戒する必要がある。

脳など他の器官には問題ないのに、体が動かず寝たきりになるのは、深刻な病気になる以上に恐ろしい状況かもしれない。どの程度、足腰が弱るとロコモを警戒すべきなのか。

大江:例えば、椅子を使って簡単にできる筋力テストがある。高さ40センチのいすに腰掛け、腕を胸の前で交差し、片足の足を浮かせる。その状態でもう片方の足だけで立ち上がれるか。40~50代でバランスを崩したり、立ち上がれなかったりするなら、相当足腰が弱っていると思ったほうがいい。実際にやってみて(記者に椅子を用意する)。

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「「3人に1人は寝たきり」の時代へ、増える40代の要介護予備軍」の著者

荻島 央江

荻島 央江(おぎしま・ひさえ)

フリーランスライター

2002年からフリーランスライターとして活動。現在は「日経トップリーダー」や「日経メディカルオンライン」などに執筆。著名経営者へのインタビューや中小企業のルポを得意とする。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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