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「英会話」が得意?でも「コンテンツ」は持っていますか?

英語のコミュニケーション 出口治明 編

2013年1月29日(火)

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 先日、川崎市にある女子大で講演をしました。
 テーマは、「大学で何を学ぶか」。

 18、19歳の女子学生ばかりが500人近く集まりました。フレッシュな彼女たちを前に、私はひとつ質問を投げかけました。

「これからは、英語ができた方がいいと思う人は手を挙げてください」
 ほとんどの人が手を挙げました。
「では、今度は、英語ができるかどうかはどうでもいいと思っている人は手を挙げてください」
 と尋ねると、1人の学生がさっと手を挙げました。

「なぜですか?」
「あと5年か10年で、グーグルが自動翻訳機を作るはずなので、英語ができるかどうかは、どうでもよくなると思います」
 大勢の中でたった1人だけ、違う意見を、しかも正論を堂々と述べる。実に頼もしい。そして、もちろん、私もこの勇気ある女子大生と同意見です。

コンテンツを持つことが大事

 英会話、というのは道具にすぎません。
 会話、ですから、目的はコミュニケーションをとることです。
 では、コミュニケーションの前提は何か?
 話の中身です、内容です。カタカナで言うと、コンテンツです。
 相手に話したいという内容があってはじめて、コミュニケーションが成立します。
 当たり前ですね。

 ところが、英語の話になると、この当たり前がどこかに行ってしまう。つまりコミュニケーションの道具としての英語の巧拙のみが取りざたされてしまいがちなのです。

 実際に、英語でコミュニケーションをすればわかります。

 もし、あなたに相手に伝えたい中身=コンテンツがちゃんとあれば、伝える道具である英語が多少つたなくても、コミュニケーションはちゃんと成り立ちます。逆に、あなたがどんなに英語が堪能であろうと、相手に伝えたい中身=コンテンツがなければ、コミュニケーションは成立しません。ここで書いた「英語」を「日本語」に置き換えれば、ほら、すぐに分かる話でしょう?

 たとえば、イタリアの大学について、聞かれたとします。
 イタリアの大学って、どうやってできたの?
 イタリアの大学は、世界の大学の起源です。しかも私立大学が先にできて、のちに公立大学ができた。

コメント14件コメント/レビュー

コンテンツとアウトプット装置との両方をバランスよく持っていることが望ましく、そのどちらか一方だけに偏った持ち方をしていたのでは「宝の持ち腐れ」になりかねない、ということですね。どちらか一方にしかその向上に力を注げない場合は、コンテンツの向上に力を入れた方が、あとあと有利にはたらきそうですね。旧式のブラウン管テレビではクッキリ見ることができないハイビジョン録画の映像でもモニターをハイビジョンテレビに交換すれば再現可能ですが、旧式VHSで3倍速録画した映像をハイビジョンテレビで再生しても画質が向上しないように。(2013/02/04)

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「「英会話」が得意?でも「コンテンツ」は持っていますか?」の著者

出口 治明

出口 治明(でぐち・はるあき)

ライフネット生命保険会長兼CEO

1948年生まれ。京都大学を卒業後、日本生命保険に入社。同社を退職後、2006年にネットライフ企画設立、代表取締役就任。2008年にライフネット生命保険に社名変更。2013年6月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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コンテンツとアウトプット装置との両方をバランスよく持っていることが望ましく、そのどちらか一方だけに偏った持ち方をしていたのでは「宝の持ち腐れ」になりかねない、ということですね。どちらか一方にしかその向上に力を注げない場合は、コンテンツの向上に力を入れた方が、あとあと有利にはたらきそうですね。旧式のブラウン管テレビではクッキリ見ることができないハイビジョン録画の映像でもモニターをハイビジョンテレビに交換すれば再現可能ですが、旧式VHSで3倍速録画した映像をハイビジョンテレビで再生しても画質が向上しないように。(2013/02/04)

プアイングリッシュ論には賛成できません。米国に本部のある国際機関に勤務していますが、国籍がどうであれ、正確で間違いの無い文章を書く能力は必須です。発音はロシアなまり、フランスなまり、日本なまりなどいろいろですが、「意味が通じる程度ならお咎めなし」がルールです。発言の中で、文法がわかってないなあ。。。というのが察知されれば、文章作成能力もその程度と思われ、厳しい目で見られます。(2013/02/04)

現在英語圏以外のある国で生活・仕事をしています。筆者のクリケットの話題での困惑はとても良く理解できます!英語で切り込めなかったのか、というようなコメントがありますが、そういう問題ではないのだと思います。話し好きが多い私のいるこの国でも、彼らが日常的に大好きな話題で盛り上がってしまうと、横から外国人に基礎的な質問で切り込まれてもそれは我々日本人が想像するようには機能しないと思います。また、自動翻訳機のこと、コンテンツが大事ということ、どちらも最近同じことを考えていたので全く同感です。専門に限ると、ある言語でのコミュニケーションは比較的スムーズに行くのもその通りだと思います。筆者はコミュニケーションに大事なものは何かを指摘しているのであって、英語学習は不要と言っているわけではないでしょう。(2013/01/30)

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