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20代の社員に「アホは出口さんです」と言われました

インターネットのコミュニケーション 出口治明編

2013年2月13日(水)

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 ライフネット生命保険が営業を開始して約1年が過ぎた2009年夏のことです。20代の社員に突然こう言われました。「出口さん、この日、1時間ほど時間を空けておいてください」。いったい何の用だろう。と思いつつ、私は、「いいですよ」と答えました。

 

 前日、私は彼に聞きました。
「明日、時間は取ってあるけど、何をするんだっけ」
 その若い社員はこう言いました。
「インターネットでのPR企画のため、二子玉川へ行って、多摩川の河川敷に降りてください」
「でえ、何をするんだい?」
「まずですね。今回の企画を考えてくれたウェブマガジン、デイリーポータルZのウェブマスター林雄司さんが、死亡保険に加入しよう、と河川敷に待ち受けています」

 デイリーポータルZ? 何だ、それ? ヒーローロボット?

「それで、ですね。この林さんが、3枚の紙皿にそれぞれ、1,000万円、2,000万円、3,000万円と、死亡時の受取金額を書きます」

 ?

「その皿に異なる種類の豆を入れて、河川敷に置きます」

 ??

「すると、ハトが飛んでくるでしょう。豆を食べに。で、どの皿の豆を最初にハトが食べるか。それで、林さんがどの金額の死亡保険に申し込むかを決めるわけです!」

 ???

「つまり、鳩が選んだ生命保険に、林さんは申し込む、という企画です。ぜひこの撮影現場に出口さんにも立ち会っていただきたいと」

お客さんに近いのは私じゃなく20代社員だった

「ちょ、ちょっと待ちなさい!」私は思わず声を上げました。

「ふざけるんじゃない。君はライフネット生命保険のマニフェストをもう一度読みたまえ。どこにそんなことをすると書いてあるんだ。アホか!」。するとこの20代社員は平然とこう言い返しました。「アホは、出口さんの方です」
 な、なんですと!
 彼は続けます。

コメント12件コメント/レビュー

仕事って「創造力」より「想像力」だと思うんです。仕事以外で学んで、それを仕事に活かすには「想像力」が必要です。そして想像力を衰えさせないのが柔軟性。記事を読んでそんなことを考えました。良いコラムでした。(2013/12/20)

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「20代の社員に「アホは出口さんです」と言われました」の著者

出口 治明

出口 治明(でぐち・はるあき)

ライフネット生命保険会長兼CEO

1948年生まれ。京都大学を卒業後、日本生命保険に入社。同社を退職後、2006年にネットライフ企画設立、代表取締役就任。2008年にライフネット生命保険に社名変更。2013年6月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

仕事って「創造力」より「想像力」だと思うんです。仕事以外で学んで、それを仕事に活かすには「想像力」が必要です。そして想像力を衰えさせないのが柔軟性。記事を読んでそんなことを考えました。良いコラムでした。(2013/12/20)

まあ物の見方や考え方はともかくとして、出口社長が60代にしては、非常に柔軟な思考をお持ちである事だけは理解した。賛同するかどうかは別問題ですが(笑)(2013/04/06)

これはなかなか「読む側」にスキルを要求する記事ですね。「アホは出口さんです」と自分の会社の社長をアホ呼ばわりしたことを「礼儀がない」と指摘しておられるコメントもありますが、これは社長が社員に「お前はアホか?」と言った言葉への反論なので、会話の流れとして失礼とは感じませんでした。また「そんなにホイホイと気軽に若手の言いなりにはなれない」と感じる40代の読者もおられるかもしれないが、よく考えてみていただきたい。社長は一人しかいないのです。その一人しかいない社長に対して「ああして下さい。こうして下さい」と言うのだから、頼む若手も真剣なはずです。社長は「少しぐらい失敗してもいい」と言うかも知れないが、依頼している若手社員は決してそうは思わない。社長に一芸やらせて失敗させたら大ごとだと思っているはずである。そういう緊張感の中での「言われれば、理由も聞かずに何でもやる」という社長の判断である。明示的にはプレッシャーを与えてはいないが、社長が良し悪しの判断を放棄したことによって、結果に対する責任は全て「案を出した若手社員の責任」となる。そこに懲罰的なルールは不要だ。彼らは失敗すれば「社長に一仕事やってもらったのに結果が出せなかった」ということで、本人がしっかり反省をしてまた次のチャレンジをしてくれるはずである。懲罰的ルールを使わずに、そうした「良いサイクル」が回せていることが、好調な業績を生んでいる要因だと私には思える。(2013/02/18)

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三品 和広 神戸大学教授