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3時間目 アダム・スミスが教えるデフレ退治の原点

2013年1月21日(月)

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<ゼミのメンバー>
小川先生:42歳、市民との対話をこよなく愛する哲学者。
兼賀大治:56歳、おカネが一番大事だと思っている投資が趣味のサラリーマン。
大飯奈弥美:30歳、消費と貯蓄の間で揺れる独身のキャリアウーマン。
新実三郎:35歳、知的で現実主義的なビジネスマン。

アダム・スミス(1723-90)。スコットランド出身の経済学者・思想家。経済学の父と呼ばれる。道徳の視点から経済学を説いた。『国富論』は1776年刊。

小川:今やデフレは小中学生でも知っているほど有名な言葉になってしまいましたね。

新実:好ましくないことですけどね。デフレは継続的な物価下落を意味し、それは景気の後退につながるわけですから。

小川:たしかに経済用語が人口に膾炙すること自体はいいことですが、それだけデフレが常態化して景気が落ち込んでいるということですからね。好ましくないことだといえますね。

大飯:でも、どうして経済学者が世の中にたくさんいるのに、いつまでもデフレが克服できないんですか?素朴に疑問を感じてしまうんですけど。

兼賀:そりゃ政府の経済政策が悪いからに決まってるよ。理論どおりやらないのが悪い。

小川:ケインズ経済学でいう総需要管理ですね。つまり、政府が有効需要を創出することで、景気をよくするという発想ですね。

新実:いや、一応やってるでしょ。でもそれがうまくいってないのが現実だと思います。つまり、有効需要を生み出すというモデル自体に問題があると思うんです。

小川:それはいえるかもしれませんね。少子高齢化で経済が成熟しているわけですから。無理に公共事業をしようとしても、結局国債発行によって借金を重ねるだけで、いわば自転車操業に陥ることになってしまいます。

兼賀:今、政府はそっちの方向に進んでますけどね。

新実:何より問題なのは、市場の体質なんじゃないかなぁ。

大飯:というと?

アダム・スミスの道徳感情論と国富論

新実:勝者総取りともいえる「収穫逓増」現象が、大量の負け組を出している。そういう企業はデフレの中で厳しい価格競争にさらされて、自滅していかざるを得なくなってるんだ。

兼賀:それは市場競争の宿命だよ。

小川:ミルトン・フリードマンのような新自由主義者はまさにそう主張するわけです。徹底的に規制をなくすことで、市場は活性化するのだと。

大飯:だけどそれが格差を生んで、今のデフレにつながってるとするなら、やっぱり何らかの規制が必要だと思うけど……。

小川:そこで今回皆さんに紹介したいのは、アダム・スミスの思想なんですよ。

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「3時間目 アダム・スミスが教えるデフレ退治の原点」の著者

小川 仁志

小川 仁志(おがわ・ひとし)

徳山工業高等専門学校准教授

台湾の民主化運動に啓発され、伊藤忠商事を退社し、アルバイト生活をしながら司法試験を目指す。その後、名古屋市役所に勤務、哲学を目指すため社会人大学院に通い、博士号を取得。2007年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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