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1:出会い。原発。デモ。科学技術。社会保障。そして哲学と音楽。

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  • 國分 功一郎

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2013年2月5日(火)

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科学技術だけじゃ、だめなんだ。
政治だけじゃ、だめなんだ。
もういちど、つかもう。
知の力を。芸術の力を。

芸術の実践者坂本龍一、知の実践者國分功一郎、 ふたりが時間無制限で語り合いました。

「國分さん、サインもらっても、いいですか?」「え……」

坂本龍一(さかもと・りゅういち)
音楽家。1952年生まれ。78年「千のナイフ」でソロ・デビュー、同年YMO結成に参加。88年映画「ラスト・エンペラー」でアカデミー賞作曲賞を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。2006年には新たな音楽コミュニティー「commmons」をエイベックスとともに設立。また、2007年一般社団法人「more trees」を設立し森林保全と植林活動を行なうなど90年代後半より環境問題などへ積極的に関わる。東日本大震災後、「こどもの音楽再生基金」などさまざまな被災者支援プロジェクトに関わるとともに、脱原発を訴える活動をおこなっている。主な作品に「B-2 UNIT」「音楽図鑑」「BEAUTY」「LIFE」「out of noise」、著書に『音楽は自由にする』、共著に『縄文聖地巡礼』、『いまだから読みたい本――3.11後の日本』、『NO NUKES 2012 ぼくらの未来ガイドブック』など。2013年1月から放送がはじまったNHK大河ドラマ「八重の桜」のテーマ曲を担当している。90年より米国、ニューヨーク州在住。
(撮影:大槻純一、以下同)

坂本:國分さん、突然ですが、著書の『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社)にサインをもらってもいいですか?(と、本を取り出す)

國分:えっ、そんな……本当ですか?

坂本:はい。これ、面白い本ですね。

國分:うわ、ありがとうございます。いや、すごいな、この状況(笑)。ちょっと待ってください。ペンをちょっとお借りして。何か、緊張してお名前を書き間違えちゃいそうです。

坂本:僕も、昔、ジョン・ケージにサインを求められて、緊張のあまり、ジョンの名前のスペルを間違えちゃったこと、あります(笑)。

國分:え、坂本さんでも、ですか! ちょっと安心した(笑)。

坂本:いきなりマジックで書き始めたら、「John」のスペルを……。もう、日本で言ったら「太郎」みたいな、超メジャーな名前じゃないですか。それを間違えちゃうとは……。いっそのこと、カタカナで書いたらよかったな、「ジョン・ケージさんへ」って(笑)。

國分功一郎(こくぶん・こういちろう)
哲学者。1974年生まれ。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。高崎経済大学経済学部准教授。哲学、特に17世紀の哲学者スピノザ、現代フランスの哲学者ジル・ドゥルーズを専門とする。2011年に博士論文『スピノザの方法』(みすず書房)を出版し、各所で話題となる。同年に出版した『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社)は「紀伊國屋じんぶん大賞2011」を受賞。鋭い問題意識と分かりやすい語り口で、思想書としては異例のベストセラーに。脱原発やデモ、政治についても新聞・雑誌・テレビにて積極的に発言。現在は地元東京都小平市の都道328号線問題に取り組む、行動派の哲学者。今年2013年はドゥルーズ論と保育論を出版の予定。

國分:(と話を聞きながら、緊張の面持ちで、自著に坂本さん宛のサインを書く國分さん)……ふう。いま、書き終えました。実はつまらないスローガンを、いつもサインには添えているんですが。

坂本:お、「すべての人に暇を」か……すごいフレーズですね(笑)。

國分:そういう中身の本ですので(笑)。さて、そもそも僕が坂本さんと出会ったのは、Twitter上で、なんですよね?

坂本:はい。

國分:僕が槌田劭さんという方の『atプラス』という雑誌に載った講演をツイートを連投して紹介したんです(2012年の6月ごろ)。原発と科学についてのすばらしい講演で、この方を知らなかったなんて、とまとめたんですけれども。それをTogetter経由で読んでくださった坂本さんから、レスポンスをいただいた。

坂本:そうでしたね。

國分:それが「なれそめ」でして……って、結婚式じゃないんですけれど(笑)。

その昔、ニューアカというムーブメントがありまして

坂本:僕自身は、それ以前から、ちょうど1年くらい前の2011年から國分さんのお名前は聞いていました。若いスピノザの研究家がいる、と。

 僕も10代や20代のころからヨーロッパの哲学には興味があったんですよ。何でしたっけね、あのころ出ていたニューアカ(ニュー・アカデミズム)の雑誌で読んだんだと思うんですけど。

國分:「GS」(冬樹社)、ですか。

坂本:「GS」もニューアカの雑誌だけれども、その前の「エピステーメー」(朝日出版社)だったかなぁ……あ、その前にね、「パイデイア」(竹内書店)というのがあったんだけど、たぶんそのあたりで、はじめて日本語訳が載ったらしいというミシェル・フーコーを読んでいたりしたんですよ。

國分:「パイデイア」、あぁ、ありました、ありました。

坂本:え、知っています? 國分さんが生まれる前の雑誌だと思いますけれども。

國分:もちろんリアルタイムじゃないですけど、日本における哲学関連の雑誌の歴史として。

坂本:へぇ。僕はだいたい年代としては、構造主義が流行ったあたりが思春期だったんです。自分が17歳から18歳だったころ、新宿高校に通っていた時期ですね。当時、サルトルはもう流行が過ぎちゃっていて、読んでもいないくせに「実存主義、古いんじゃない?」みたいに捉えていた。

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