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夜中のラーメンと中原中也とトヨちゃんと

「一食入魂」の小山薫堂が語る「食」の楽しさ(その2)

2013年2月14日(木)

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高島:小学生にして、自らの誕生日会をプロデュースした小山薫堂さん。その小山さんがそのあとどんな進化を遂げたのか?実に興味があるのですが。

小山:実はね、家を離れたんですよ。実家は熊本県天草市だったんですが、熊本市内のカトリック系の熊本マリスト学園に入ったんですね。今では男女共学らしいんですが、僕がいたときはばりばりの男子校でした。

高島:ということは、寮生活?

小山:そう!ずーっと寮生活。

高島:どうでした?

小山:よかった!僕の場合、思春期に、自由の利かない、それで6年間上下関係が続く寮生活にどっぷりつかったことは、すごく糧になったとふりかえってみて思いますね。学校の教室では教えてもらえない、社会のいろは、とか、人との付き合い方、なんていうのは、みんな寮生活で学んだ気がする。

高島:へえ。じゃあ、けっこう自由だったんですか?

「ザ・ベストテン」も「今週のスポットライト」まで

小山薫堂(こやま・くんどう)氏
放送作家。脚本家。1964年6月23日熊本県天草市生まれ。日大芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動を開始。「カノッサの屈辱」「東京ワンダーホテル」「ニューデザインパラダイス」など斬新なテレビ番組を数多く企画。「料理の鉄人」「トリセツ」は国際エミー賞に入賞した。2008年公開された「おくりびと」が初めての映画脚本となるが、この作品で第60回読売文学賞戯曲・シナリオ部門賞、第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回米アカデミー賞外国語部門賞獲得をはじめ、国内外で高い評価を受けた。
 現在、作家以外の活動としては、以下の通り。東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科長同大教授、観光庁観光アドバイザー、熊本県地域プロジェクトアドバイザー、下鴨茶寮 亭主、日光金谷ホテル顧問、マルシェ・ジャポン発起人、東京スマートドライバー発起人、等。(写真:丸毛透、以下同)

小山:いえいえ、まったく逆。ものすごーく厳しい学校でした。当時のスケジュール、今でも覚えてますよ。

 まずね、朝は6時50分起床。で、食堂で朝ご飯をみんなで食べたら、すぐに寮を出て学校に向かう。なんと7時50分には課外授業が始まるんです。そのあと授業が6限あって、そのあとにまた課外授業。それが終わると、17時から18時半までがクラブ活動の時間で、僕はバスケットボールをやっていましたね。で、部活が終わって18時半から19時の間に夕飯と入浴を済ませます。もちろん共同食堂と共同浴場で。19時には寮の点呼があって、19時から21時まで自習。そのあと30分間だけ自由時間。また21時30分から23時30分まで自習、そして23時45分消灯です。

高島:き、厳しいですね。軍隊みたいだ(笑)。自由時間、1日30分しかないじゃないですか?あ、そうだ。小山さん、今の本業、テレビってどうやって観てたんですか?

小山:観てない(笑)

高島:え、観てない!

小山:このスケジュール見てください。テレビ、見る時間ほとんどないんですよ。そうそう、自由時間の21時から21時半のあいだだけ、「ザ・ベストテン」をみんなで観てたのはよく覚えてます。でも、前半30分しか観られないから、下位のランクと「今週のスポットライト」までで、スイッチオフ。上位に誰のどんな曲がランキングされているか、わかんなかった。

高島:革新的なテレビ番組をたくさんつくっているから、ものすごいテレビっ子かと思っていたんですよ。テレビっ子どころか、思春期にはほとんど観てなかったんですね。

小山:うん。だから寮にいた80年前後のテレビ番組について、まったく記憶も知識もないんです(笑)

高島:じゃあ、休みは、あったんですか?

小山:日曜日はね、寮から出ることができたんですよ。目的は、というと男子校ですからね、当然、女の子となんとかして仲良くなりたい、それにつきる。街へ行って、知り合った女の子には、一生懸命ラブレターを書いていました。

高島:小山さんのラブレター!どんなものを書いていたんですか?

小山:……恥ずかしながら、そのころ僕は詩人になりたかったんですよ。特に中原中也にかぶれていたので、手紙にも「汚れちまった悲しみに」とか「ホラホラ、これが僕の骨だ」とか中也のシュールな詩を、サンプリングして、ラブレターにちりばめて書いて。そんなのを渡してましたね。

高島:成果は?

小山:ものすごく気持ち悪がられていました(笑)

高島:うーん、小山さんのラブレター、読んでみたいです。

小山:実はですね、未だに持っている人がいるんですよ。

高島:ええっ?

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「夜中のラーメンと中原中也とトヨちゃんと」の著者

高島 宏平

高島 宏平(たかしま・こうへい)

オイシックスCEO

神奈川県生まれ、東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻修了後、外資系経営コンサルティング会社のマッキンゼー東京支社に入社。2000年6月にオイシックスを設立し同社代表取締役CEOに就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師