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偽アイドルの卵とポテトサラダとどろ豚と

「一食入魂」の小山薫堂が語る「食」の楽しさ(その3)

2013年2月21日(木)

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高島:小山さん、大学は日本大学芸術学部、通称日芸、でしたよね。

小山:ええ。

高島:なぜ、日芸を選んだんですか?

小山:その前に、うちの高校の卒業式の話をしましょう。なんと卒業式が1月31日にあるんです。

高島:ず、ずいぶん早いですね。普通3月、ですよね。

小山:そうなんです。あんまり早いんで、毎年地元テレビ局が取材に来るくらいです。要するにさっさと卒業して、そのあとは大学受験に専念せよ、ってことだったらしいんですが、僕は当時進路に迷っておりまして。

高島:メディア関係とか、放送関係とか、を目指していたわけじゃ……。

小山:まったくない。なにせ、テレビもろくに見ていないわけだから。連載ですでに申し上げましたが、「詩人」になりたかったんですね、当時の僕は。

高島:「詩人」になる、というと大学は……。

小山:まあ、普通で考えると文学部、となるわけなんですけど、共通一次試験を大失敗して、ろくな国立大学に行けそうになかったんです。

 困ったなあ、と思っていたら、寮で席を並べていた平田くんが「だったら、私立をひとつ、余分に受けたらいんじゃないの?そうそう、俺、日大芸術学部の映画学科を受けるんだけど、小山も、日芸受けたら。願書あげるよ。あ、映画学科は受けないでね、倍率が上がっちゃうから」と声をかけてくれた。

高島:え、もしかして、それがきっかけで日芸を。

小山薫堂(こやま・くんどう)氏
放送作家。脚本家。1964年6月23日熊本県天草市生まれ。日大芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動を開始。「カノッサの屈辱」「東京ワンダーホテル」「ニューデザインパラダイス」など斬新なテレビ番組を数多く企画。「料理の鉄人」「トリセツ」は国際エミー賞に入賞した。2008年公開された「おくりびと」が初めての映画脚本となるが、この作品で第60回読売文学賞戯曲・シナリオ部門賞、第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回米アカデミー賞外国語部門賞獲得をはじめ、国内外で高い評価を受けた。
 現在、作家以外の活動としては、以下の通り。東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科長同大教授、観光庁観光アドバイザー、熊本県地域プロジェクトアドバイザー、下鴨茶寮 亭主、日光金谷ホテル顧問、マルシェ・ジャポン発起人、東京スマートドライバー発起人、等。(写真:丸毛透、以下同)

小山:はい。

高島:か、軽いですね(笑)

小山:軽いです(笑)。それで、平田君にもらった日芸の願書を見てみると、いろんな学科があることがわかりました。たとえば音楽学科。うーん、俺、音楽、できないしなあ。演劇学科もある。芝居は恥ずかしい。とても無理。そうしたら放送学科というのがあった。「これ、なんだろう」と平田君に聞いたら「テレビとかラジオとか、放送系のこと、教えてくれるんじゃない?」と言われて、そうかそうか、テレビやラジオなら、なんとなくわかるぞ、と思って、日芸の放送学科を受けることにしたんです。

高島:うーん、すごい動機だ(笑)。

小山:それで、僕と平田君は日芸を受けたんですね。そしたら、なんの皮肉か、僕は放送学科に受かったですが、平田くんは映画学科を落ちてしまって。

高島:ありがちな結末に(笑)

小山:ええ。で、とりあえず、1983年4月、僕は日芸に潜り込むことができました。

日芸恒例、新歓の罠

高島:日芸もクセのある大学ですよね。ただで入学、というわけにはいかなそうな。

小山:おっしゃる通りです。先輩たちが、実に巧妙な罠をしかけて、うぶな新入生を待ち構えていた。

高島:え、どんな具合に。

小山:日芸では、大学に入るとまず新入生向けにオリエンテーションを兼ねた合宿があるんです。そこで指導してくれるのは、2年生3年生の先輩たち。でね、そこまではいいんですが、実は、ギイチというのがいる。

高島:なんですか、ギイチって。

小山:漢字で書くと、偽一。ニセの1年生。実は2年生3年生の先輩たちが、1年生のふりをして、なんと入学式のときから新入生に紛れ込んでいるんです。で、オリエンテーション合宿の最終日に、種明かしされる。

高島:入学式のときから!それじゃあ見抜けないですね。

小山:ええ、絶対に無理。で、このギイチが相当歌舞くわけです。新入生どもは見事にだまされる。

高島:え、どんな具合に?

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「偽アイドルの卵とポテトサラダとどろ豚と」の著者

高島 宏平

高島 宏平(たかしま・こうへい)

オイシックスCEO

神奈川県生まれ、東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻修了後、外資系経営コンサルティング会社のマッキンゼー東京支社に入社。2000年6月にオイシックスを設立し同社代表取締役CEOに就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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